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生徒の手でホタル繁殖 高岡・中田中科学部

北日本新聞 8/29(月) 22:03配信

 高岡市中田中学校(永井誠校長)の科学部員が、同校の人工増殖室でゲンジボタルの繁殖に取り組んでいる。ことし4月から活動を始め、約7千匹の幼虫が生まれた。池本隼大(はやと)部長(3年)は「人工増殖室は中田中学校独自の施設。頑張って飼育に取り組みたい」と話す。

 中田地区はゲンジボタルとヘイケボタルの生息地として県の天然記念物に指定されており、夏には夕闇を舞う無数のホタルを楽しむことができる。活動には県ホタルの会顧問の水上哲夫さん(85)も協力。顧問の小谷内勝一教諭(60)とともに、生徒を指導している。

 部員らは6月3~21日に、同地区の用水などでゲンジボタルの雄と雌の成虫を採集。ミズゴケを敷き詰めた産卵箱約10箱を用意し、それぞれに雄3匹と雌5匹程度を入れた。箱は底が網目状で、約1・5ミリの幼虫が生まれると、下に敷いてあるトレーに落ちる仕組みになっている。

 幼虫は巻き貝の一種であるカワニナの稚貝を食べて成長する。大きさが2ミリ程度しかない稚貝を効率よく確保するため、カワニナを繁殖させる装置を作った。地区内の用水で集めた稚貝と合わせ、幼虫の餌にしている。

 部員は幼虫が入った水槽の温度管理や、用水ですくった泥からピンセットを使って稚貝をえり分ける作業に取り組んでいる。約6回の脱皮を繰り返し、成熟幼虫になった個体は同地区の河原や、同校の中庭にある「郷里(ふるさと)の泉」に放つ。県内外の自治体への提供も予定している。

北日本新聞社

最終更新:8/29(月) 22:03

北日本新聞

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