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ブドウ狩り、園児招き20年 小矢部の坂田さん夫妻今回で最後

北日本新聞 8月29日(月)22時11分配信

 小矢部市石坂のブドウ生産者、坂田喜信さん(79)と和美さん(76)夫妻が29日、地元の埴生保育所の園児をブドウ狩りに招いた。「園児の笑顔が見たい」と約20年間招待してきたが、健康上の理由や鳥獣被害などからことしで栽培をやめるため今回が最後という。夫妻は園児の楽しむ様子を見守り、園児は2人に「ありがとう」と感謝の思いを伝えた。

 坂田さんは国鉄退職後の1989年にブドウ栽培を始めた。畑のそばを通り掛かった園児が「こんにちは」と元気にあいさつをしてくれたのがうれしく、畑に招くようになって22年目ほどになる。和美さんと協力し、約60アールでブドウを栽培するものの、近年は山側の畑で鳥獣被害が増えた。坂田さん自身、ことし5~6月に心臓の病気で入院したこともきっかけとなり、栽培を続けることを断念したという。

 坂田さん夫妻に迎えられた園児33人は7月にブドウの袋掛けを体験しており、自分の名前を入れた袋を見つけると夫妻らに手伝ってもらい収穫した。夫妻へ手作りのメダルとメッセージ入りの似顔絵をプレゼントし「ブドウを育ててくださりありがとう」とお礼を述べた。保育士も「ブドウ狩りを体験したことは子どもたちの心の中にずっと残っていくと思います」と感謝した。

 坂田さん夫妻は「続けられないのは残念だが、子どもたちが喜んでくれて良かった」と話し、園児と握手して見送った。

北日本新聞社

最終更新:8月29日(月)22時11分

北日本新聞