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災害時の食考える 金沢学院大、学園創立70周年記念講座

北國新聞社 8月29日(月)2時37分配信

 学校法人金沢学院大学の学園創立70周年記念公開講座「命を救い『食』で健康保つ~被災地報告を受けて~」(北國新聞社など後援)は28日、金沢市の北國新聞赤羽ホールで開かれた。9月1日の「防災の日」を前に、防災や医療に携わる関係者、管理栄養士らが登壇し、災害への心構えや健康を支える食事の大切さについて約500人の聴衆に語り掛けた。

 県の湊政彦危機対策課長は「災害に遭った時、最も大切なことはまず自分が生き延びることだ」と指摘し、ドアや窓を少し開けて逃げ道を確保し、長靴ではなく、ひものついた運動靴で避難するよう求めた。

 金沢赤十字病院の中村隆医療技術部長は、東日本大震災と熊本地震の支援活動を振り返り、エコノミークラス症候群にならないよう、予防体操や弾性ストッキングの着用を勧めた。

 航空自衛隊小松基地の西山圭太広報班長は、自衛隊の災害派遣の流れについて説明し、基地ごとに管理栄養士を採用していることを紹介した。

 熊本地震の支援で現地入りした管理栄養士の藤田しおり氏、長井直子氏、県栄養士会副会長の大谷千晴氏もそれぞれの立場から、震災の教訓を伝えた。

 藤田氏は、避難所によって食事の内容に差がある「避難所格差」がみられたとし、長井氏も「流通や備蓄態勢を検討し、食材が重ならないよう工夫が必要だ」と指摘した。大谷氏は管理栄養士の役割として「食品の提案にとどまらず、被災者の声に耳を傾けることが大切だ」と話した。

北國新聞社

最終更新:8月29日(月)2時37分

北國新聞社