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円続落、日銀総裁やFRB正副議長発言で-29日早朝のアジア外為

Bloomberg 8月29日(月)5時52分配信

29日早朝のアジア外為市場で円はドルに対し続落し、2週間ぶりの安値付近で推移。日本銀行の黒田東彦総裁は米ワイオミング州ジャクソンホールでのシンポジウムで、必要と判断した場合はちゅうちょなく追加緩和を講じていく姿勢をあらためて示した。これに先立って、米連邦準備制度理事会(FRB)の正副議長の発言で年内の米利上げ観測が強まっていた。

円相場は日本時間午前5時半現在、0.2%安の1ドル=102円06銭。円は先週末26日、1.3%下落していた。ユーロも続落。カナダ・ドルは原油相場の回復に伴い上昇した。日経平均先物は上昇し、日本の株高を示唆したものの、他のアジアの株価指数先物は26日の米S&P500種株価指数が下げ幅を拡大したことを受け、まちまち。9月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率は42%と、1週間前の22%から急上昇した。

9月の米利上げは数カ月前にはあり得ないとみられていたが、ゴールドマン・サックス・グループが40%の確率を見込むなど現実味を帯びてきた。イエレンFRB議長はジャクソンホールでの講演で、利上げの論拠は強まりつつあると発言。フィッシャーFRB副議長は9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げはあり得ると、CNBCとのインタビューで述べ、ドル上昇を促した。必要ならちゅうちょなく追加的な緩和措置を講じるとした黒田総裁の発言により、円相場への下押し圧力は高まった。

ANZバンク・ニュージーランドのシニアエコノミスト、フィリップ・ボーキン氏(オークランド在勤)は電子メールで顧客に送付したリポートで、「米利上げに関する発言が増え、他では緩和が依然議論されていることから、ドル買いが若干促される見込みだ」と指摘。黒田総裁と欧州中央銀行(ECB)のクーレ理事の発言により、「米当局が利上げに明白な消極姿勢を取っていたため若干沈静化していた金融政策の相違という市場の材料」が再浮上したと説明した。クーレ理事は27日のジャクソンホール・シンポでの講演で、ユーロ圏各国政府が経済の潜在成長力を押し上げる行動を取らない場合、異例の金融政策を異なる形でより頻繁に使う必要が生じる可能性があるとの見解を示した。

原題:Yen Holds Drop Amid Resurgent Dollar With September Hike in Play(抜粋)

2段落目以降にFRB議長の発言などを追加して更新します.

Emma O'Brien

最終更新:8月29日(月)7時8分

Bloomberg