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長期金利が一時3週ぶり高水準、総裁発言より円安・株高が影響との声

Bloomberg 8月29日(月)7時59分配信

債券相場は下落。長期金利は一時約3週間ぶりの高水準を付けた。米連邦準備制度理事会(FRB)高官発言を受けた米長期金利の上昇に加え、円安進行や日本株高が重しとなった。

29日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の343回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.06%で取引を開始し、いったんマイナス0.055%と9日以来の水準まで上昇した。日銀買い入れオペ通知後は買い戻され、午後はマイナス0.07%を付けた。新発2年物の367回債利回りは0.5bp高いマイナス0.175%を付けた後、マイナス0.185%に下げている。

超長期債は一段安。新発20年物の157回債利回りは一時3.5bp高い0.305%と10日以来の高水準を付けた。新発30年物の51回債利回りは3.5bp高い0.38%と12日以来の水準まで上昇した。

三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、「円安が進行し102円台に乗せ、日経平均株価が上昇したことを受けて、日本国債は金利が強含み。黒田東彦日銀総裁発言は、金利低下要因だが、米利上げ観測による円安・株高の影響の方が大きい」と話した。

長期国債先物市場で中心限月の9月物は前週末比17銭安の151円30銭で取引を開始し、一時は151円21銭まで下落。午後に入ると1銭安の151円46銭まで戻す場面も見られた。結局は4銭安の151円43銭で引けた。

日銀が実施した今月10回目の長期国債買い入れオペ結果によると、残存期間「1年超3年以下」、「3年超5年以下」、「10年超25年以下」、「25年超」の応札倍率がいずれも前回から低下した。ただ、落札金利は10年超25年以下が実勢より高めとの見方が出ていた。

米早期利上げ観測

イエレンFRB議長は26日、米ワイオミング州ジャクソンホールでの講演で、「労働市場の堅調さが続いていることや、経済活動とインフレに対する当局の見通しを考慮すると、フェデラルファンド(FF)金利引き上げの論拠はこの数カ月で強まったと考えられる」と述べた。フィッシャーFRB副議長はCNBCのインタビューで、イエレン議長の発言について、9月利上げの可能性を残していると述べた。

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最終更新:8月29日(月)15時27分

Bloomberg