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中国の民間投資急減は誇張の恐れ-昨年の株式への介入が影響と専門家

Bloomberg 8月29日(月)16時1分配信

中国の民間投資急減と公的支出急増に不安を感じているだろうか。まずは冷静になる必要があると呼び掛ける専門家がいる。統計の問題でトレンドが誇張されているというのだ。

米ピーターソン国際経済研究所のニコラス・ラーディ上級研究員は、民間から公的部門に経営権が移った企業が含まれているため、今年の投資データは昨年と全く比較不可能だと指摘する。オックスフォード・エコノミクスのアジア担当チーフエコノミスト、ルイス・クイジス氏(香港在勤)と米調査会社ローディアム・グループも同じ点を問題視している。

クイジス氏は先週のリポートで、「誤解を招く統計によって民間投資と非民間投資の恐ろしい突然の乖離(かいり)が2016年に入り示されているが、政策担当者と市場はいたずらに心配すべきではない」と指摘した。

民間投資の伸びが記録的ペースに鈍化する状況が懸念を招く中で、国家発展改革委員会(発改委)は、民間企業に開放するセクターを増やす計画を先週発表。国務院も約3年以内に企業コストを引き下げ、収益性を押し上げる詳細な計画を公表した。

30年余りにわたり中国を研究しているラーディ氏は、民間投資は鈍化しているが「公式統計が示すほどではない」との見方を示し、今年1-6月(上期)の公的投資の急増は、1年前に政府が株式市場に大規模介入を行ったことも影響しているようだと分析。それまで公的部門に経営権がなかった企業について政府が支配力を持つか、経営権を握る株主になったが、国家統計局は今年1月まで月次統計でそうした株主の変更を反映させていなかったと主張した。

原題:China Private Investment Crash Not as Bad as You Think: Analysts(抜粋)

Kevin Hamlin

最終更新:8月29日(月)16時1分

Bloomberg