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スペインの社会労働党は暫定首相信任せず

ロイター 8月30日(火)2時46分配信

[マドリード 29日 ロイター] - スペインの社会労働党のサンチェス党首は29日、下院で31日に採択が予定されているラホイ暫定首相の信任決議に賛成しない意向を表明した。

サンチェス氏は、ラホイ氏と決議前最後となる会談に臨み、支持の拒否を決めた。スペインは約8カ月間にわたって政権を樹立できない状態が続いている。

ラホイ氏率いる国民党の議席数は過半数に届かず、サンチェス氏がラホイ政権樹立の鍵を握る。社会労働党が首相支持を拒否したことで1年間で3度目となる下院選が実施される可能性が高まった。

新興リベラル政党シウダダノスが28日に首相支持を表明したが、1議席を有するカナリア連合党を合わせても、国民党は過半数の176議席に6議席足りない。

31日にラホイ氏が信任されなければ、9月2日に再投票が行われる。社会労働党がこれを棄権すれば国民党が率いる少数派政権の樹立が可能になる。国民党は昨年12月と今年6月の選挙で最も多い票を獲得したが、いずれの選挙でも過半数には至らなかった。

サンチェス氏は、ラホイ氏が複数の小さな地域政党の支持を得られるだろうとし、国民党が過半数を獲得するかもしれないと述べた。

記者団に対してサンチェス氏は「不必要な会談だった」と述べ「176議席獲得はラホイ氏の責任だ。ラホイ氏だけの責任であり、社会労働党に責任はない」と主張した。

31日に信任決議が可決されなかった場合、9月2日の再投票は単純過半数で決することになっている。単純に賛成が反対を上回れば良く、ラホイ氏は政権を樹立できるかもしれない。

ただ、これも社会労働党の支持なしには難しい。再投票でも信任を得られなかった場合、2カ月の猶予が政権樹立協議には与えられるが、それを過ぎると再び選挙が公示される。選挙はクリスマスのころになる可能性がある。

サンチェス氏に対しては、信任決劇への賛成を求める国民党とシウダダノス、世論による圧力が高まっている。世論調査によると、ほとんどの国民が再選挙ではなく、社会労働党がラホイ氏の政権樹立に協力することを望んでいる。

社会労働党を支持してきたスペインで最大の発行部数を誇るエル・パイス紙は29日の社説で、社会労働党は国民党に反対するという「ばかげた強情」を捨て去るべきだとし、社会労働党の「弱さと展望の欠如」を指摘した。「国民党とシウダダノスの前日の合意で、政権樹立には十分なはずだ。政権樹立が目的であり、スペインは今それを必要としている」とした。

ラホイ氏は社会党の説得を諦めていない。サンチェス氏との30分間の会談を終えた後、両方の信任決議で失敗しても社会労働党と交渉し続けると言及。「障害をなくすということと、支持するということは違う。(社会労働党)はスペインの政府を機能させるという真っ当なことを容認するということだ」と述べた。

最終更新:8月30日(火)2時46分

ロイター

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