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「あなたはスマホよりも面白い人?」 子育て専門家の厳しい問いかけ 携帯の奴隷になる前にやるべきこと

withnews 9月1日(木)7時0分配信

 「あなたはスマホよりも面白い人間ですか?」。世界中で問題化する「スマホ中毒」に対し、MIT出身で児童心理や子育ての専門家・蒋佩蓉(Rossana LIN)さんは、親の心構えの大切さを説きます。「スマホをご褒美にしない。最高のご褒美は、パパママと一緒にいること」。世界中で起きている「ポケモンGO」ブームなど、デジタルの進化にどうつきあえばいいか。蒋さんに聞きました。

【画像】乳児抱え自転車でポケモンGO「分かっているけど…」

子育ての経験から児童エチケットの専門家に

 蒋さんは、11才で台湾からカナダへ移住し、アメリカのマサチューセッツ工科大学で機械工学を学んだ後、結婚。3人の子どもを育てた経験から、教育や児童心理などに関心を持ち、児童エチケットや子育て関係の著書を多数出版しています。現在はアメリカ・シアトル在住で、子育てについての講演などを各地でしています。

 「ポケモンGO」はアメリカでも大流行しており、蒋さんの自宅近所にある大きな公園の風景が「一変した」そうです。

 閑静な場所だった公園に多くの人々が集まり、中には、モンスターの名前を呼びながら池に飛び込む人も。その楽しそうな雰囲気に「世界がまた変わった」と思ったそうです。

「親が寝る前に、最後に見るのは?」

 蒋さんはスマホ依存を考えるにあたって、次のような問いかけをします。

「親が寝る前に、最後に見るのは、配偶者?携帯?」
「一日に携帯を見ない場合、気持ちはどうなる?」
「自分は携帯の持ち主のつもりだが、結局携帯の奴隷になっていないか?」

 蒋さんによると、親の多くは就寝前に携帯を見ており、一日携帯を見ないと不安になる人がほとんどだそうです。それらの症状は「FOMO=Fearing of Missing Out(取り残される不安・恐怖)」と呼ばれています。蒋さんは「子どもや家族と一緒にいながらも、結局、別々に過ごしているのと変わらない」と指摘します。

 そして、親がスマホ依存症であれば、子どももスマホ依存症になるリスクが高まるそうです。

中毒になるかならないかは環境次第

 蒋さんは、スマホ依存症と薬物中毒の類似性について、ネズミを使った実験を例に説明してくれました。

 1匹のネズミをカゴに閉じ込め、不安な状況に置きます。カゴの中に麻薬の入った水と、何も入れていない水を置くと、ネズミはどんどん薬物を飲むようになり、依存症になります。

 一方、ネズミを1匹ではなく仲間と一緒に十分な食べ物と遊具のある環境に入れた場合、同じ麻薬の入った水があっても、ネズミは何も入れていない水を飲みます。

 蒋さんは「中毒になるか、ならないかは、薬物自体より、周りの環境と関係しています。子どもに電子製品を禁止・制限などのことをするより、家を楽園にしたほうがずっと有効です」と解説します。

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最終更新:9月1日(木)9時37分

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