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北朝鮮 潜水艦弾道ミサイルの地上配備も可能=米専門家

聯合ニュース 8/30(火) 9:15配信

【ワシントン聯合ニュース】北朝鮮が開発中の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を車両に搭載し移動式弾道ミサイルとしても使う可能性があり、その場合、韓国への脅威が増しかねず対応に迫られると、米国の専門家が指摘した。

 核不拡散や核軍縮の研究などを行う米ジェームズマーティン不拡散研究センター(CNS)のジェフリー・ルイス東アジア担当局長は29日(米東部時間)に自身のブログで、KN11と呼ばれる北朝鮮のSLBMの原型であるロシアのミサイルがすでに北朝鮮で中距離弾道ミサイル「ムスダン」に改良されたとことを指摘した上で、「北朝鮮がKN11を地上用に改造するのを防ぐ手立てはない」との見方を示した。

 固体燃料を使うKN11が地上用として配備されれば、発射準備に要する時間が液体燃料ミサイルより相当短いという点で朝鮮半島の緊張状況を悪化させるのに十分で、北朝鮮としてはミサイル戦力を使う上で柔軟性を高めることになると、ルイス氏は懸念した。

 北朝鮮が韓国を攻撃する場合、数発の弾道ミサイルを同時に使う可能性が高いことを前提に、KN11が潜水艦や地上から発射角度をつけて目標に垂直に落ちるよう発射されれば、現在の米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」で迎撃可能と言い切ることはできないと指摘した。

 また、北朝鮮がKN11を潜水艦に搭載し韓国を攻撃しようとする場合、THAADの探知範囲の外に移動した潜水艦からミサイルを発射しTHAAD基地を攻撃することもあり得るとした。海から発射されるSLBMへの対応について、ルイス氏は「韓国は2基のTHAAD砲台を必要とする。これはKN11のために起こり得る脅威のうち少なくとも一部分に対応するための解決策だ」と主張した。

 北朝鮮は24日にSLBMを発射した際、90度近くまで発射角度をつけたが、それでも約500キロ飛行した。

 一方、ルイス氏は「北朝鮮がこれ以上の(核やミサイル)能力を備えないようにする方法を模索するのが最善だ」と指摘。ミサイル防衛能力の拡充と並行し外交的な解決策を探る必要があるとの考えを示した。

最終更新:8/30(火) 9:20

聯合ニュース