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画家・名知聡子さん、倉敷で滞在制作 大原美術館で作品発表予定 /岡山

みんなの経済新聞ネットワーク 8月30日(火)9時13分配信

 倉敷・大原美術館(倉敷市中央1、TEL 086-422-0005)で現在、滞在制作プログラム「ARKO(Artist in Residence Kurashiki, Ohara)」が行われている。現在、同プログラムの招へい作家・名知聡子さんが、同館の礎を築いた洋画家・児島虎次郎の旧アトリエ「無為村荘(むいそんそう)」(酒津)で滞在制作に取り組んでいる。(倉敷経済新聞)

無為村荘内のアトリエで制作する名知聡子さん

 ARKOは、「若手作家の支援」「無為村荘内アトリエの活用」「倉敷からの発信」を目的とする滞在制作プログラム。名知さんは50人を超える応募者の中から選ばれ、7月下旬に滞在制作を始めた。完成した作品は9月から、同館で一般公開される。

 メインとなる作品は、無為村荘内の開けた場所に広がる豊かな緑に触発された風景画で、P300号(横291センチ×縦197センチ)の大作。草の生い茂る緑の風景の中心部分にはうっすらと人影を描き込む。これまで自画像や人物の顔をモチーフにした写実的な作品を数多く描いてきた名知さんにとって「風景画は初めて」と言い、「無為村荘の目移りするほどの美しい自然に感動し、『描きたい』と思った。特に木漏れ日がきれい」と話す。

 作品に描き込まれた「人物」については、「これまで自画像を描いてきた中で感じてきた、私以外の人格を持った存在」と説明する。「ずっと一緒に居てくれて、自分を行きたい場所に連れて行ってくれたりもする、自分を絶対に裏切らない存在。『この子』にずっと会いたくて描いてきた」とも。

 「自然に囲まれて制作することも、こんなに絵のことだけを考えて制作することも初めて。今までの自分の作品は『痛々しい』『ドロドロしている』という印象を持たれがちだったが、今回の作品は自分にとっても見る人にとっても『優しい作品』になるのでは」と話す。

 名知さんの作品展は9月27日~11月27日。10月16日にはアーティスト・トークも行う。開館時間は9時~17時。月曜休館。入館料は、一般=1,300円、大学生=800円、小・中・高生=500円。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:8月30日(火)9時40分

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