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デュアルソースCT装置、撮影時間の短縮および心臓などの臓器への対応を強化

MONOist 8月30日(火)8時55分配信

 シーメンスヘルスケアは2016年8月5日、デュアルソースCT装置「SOMATOM Drive(ゾマトムドライブ)」を発売した。SOMATOM Driveは、臨床だけでなく研究にも対応した「SOMATOM Force」の技術を継承しており、そのバランスの取れた装置設計によって、より幅広い層の医療機関へデュアルソースCTの普及が期待できるという。

 デュアルソースCT装置は、X線管、検出器を2対搭載したもので、2対のX線管による同時データ収集により、撮影時間の短縮、心臓など動きのある臓器への対応強化などが可能になる。

 SOMATOM Driveは、低管電圧でも高画質を維持できる最大1.5A(750mA×2)の管電流設定が可能なハイパワー新型X線管「Straton MX Sigma」を搭載。低電圧撮影をルーチン検査として実施できる。低管電圧撮影には、被ばくや造影剤使用量を低減するといったメリットがあるが、CT装置にはハイパワー設計が要求されるため、これまで適用に制限があった。

 さらに、これまでCT検査は固定管電圧で撮影していたが、SOMATOM Driveでは、検査に応じて、管電圧を70kV~140kVまで10kVごとに設定することができるようになった。このように、被検者一人ひとり、個々の検査内容に応じた柔軟な管電圧設定が可能となることで、被ばくや造影剤使用量をさらに低減することができる。

 また、SOMATOM Forceから継承した検出器「Stellar infinity Detector」と、新型X線管Straton MX Sigmaを2対使用する高速二重らせん撮影により、75msという高い時間分解能と、秒間450mmを超える高速撮影が可能になった。そのため臓器の動きによるブレを抑えた、高い画質を提供できる。

 これにより、検査時の息止めや、多くの心臓CT検査で心拍数を低下させる目的で投与されているβブロッカーが必須でなくなり、検査スタッフと被験者の負担を軽減し、薬剤も削減できる。息止めを必須としない検査が可能なため、呼吸のコントロールが困難な乳幼児や重篤な状態の被検者に対しても妥協のない検査が実施できるとしている。

 その他にも、撮影時間の短縮や検査に関わるワークフロー全体の向上を支援する機能などが搭載されている。通常時に加え、夜間・救急においても正確で迅速な検査ができるような設計になっているという。

最終更新:8月30日(火)8時55分

MONOist