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【英国】第2四半期GDP、0.6%拡大 EU離脱決定前の影響薄=改定値

NNA 8月30日(火)9時0分配信

 英政府統計局(ONS)は26日、2016年第2四半期(4~6月)の国内総生産(GDP、改定値)が前期比0.6%拡大したと発表した。速報値から変化がない。第1四半期の0.4%から伸びが加速し、14四半期連続でプラス成長を維持した。欧州連合(EU)離脱の是非をめぐる国民投票直前の不透明感による影響は限定的だったようだ。
 
 産業別に見ると、英国経済の原動力であるサービス業は0.5%増と前期の0.6%増から伸びがわずかに縮小。うち、流通・ホテル・レストランは1.1%伸びた。自動車販売を含む運輸・倉庫・通信は0.2%増え、ビジネスサービス・金融は0.6%増加している。
 鉱工業は2.1%増加。速報値から変化がなく、1999年以降で最高水準に達した。うち製造業が0.2%減から1.8%のプラスに復帰したほか、採鉱・採石も1.9%拡大。電気・ガス・蒸気・空調供給は4.5%、水道・下水・廃棄物処理も2.7%それぞれ増えた。
 農林水産業は0.3%減少。建設業は0.7%減り、前期の0.3%減から悪化している。
 支出項目別では、投資を示す総固定資本形成が1.4%拡大。企業投資に限ると0.5%増にとどまり、国民投票を前に大型プロジェクトが停滞した様子がうかがえる。家計最終消費支出は0.9%増と前期を0.2ポイント上回った。一方、政府最終消費支出は0.2%減少した。
 輸出は0.1%、輸入は1%それぞれ伸びた。このため、輸出から輸入を差し引いた純輸出はGDPを0.3ポイント押し下げている。
 シンクタンクの国立経済社会研究所(NIESR)は先に、英国のGDPが7月から縮小傾向にあるとの推計を発表。同研究所は今年のGDPの成長率見通しを前回5月時点の2%から1.7%に引き下げており、来年はさらに減速し1%にとどまると予想している。またブレグジットが決まったことを受け、英経済がリセッション(景気後退)に陥る可能性は50%としている。

最終更新:8月30日(火)9時0分

NNA