ここから本文です

駿府城の屏風修復 公開へ 静岡市、10日から

@S[アットエス] by 静岡新聞 8月30日(火)8時55分配信

 静岡市は29日、県指定文化財で駿府城の天守閣が描かれている市所蔵の「東海道図屏風(びょうぶ)」の修復作業を一般公開すると発表した。駿府城公園内の天守台跡発掘調査で行う「見える化」の一環で、市の歴史的資源を広く発信する。

 屏風は1600年代後半から1700年代初期の狩野派絵師の作品で、江戸から京都までの東海道の宿場や名所旧跡が描かれている。茶の輸出に尽力するなどした名誉市民第1号の米国人エミリー・マーガレッタ・マッケンジーさんから1972年に寄贈を受け、市文化財資料館が所蔵している。

 幅3メートル、高さ1・2メートルの二対からなり、江戸と京都の真ん中付近に駿府城天守閣や府中宿が描かれている。市歴史文化課によると、屏風の制作時期に天守閣は既に焼失していたが、城下町の発展した様子を表現するために描かれたとみられる。

 絵具がはがれたり、亀裂が入っていたりしたため、国宝や重要文化財の修復を行う全国12工房の一つ、墨仁堂(葵区大岩)で5月から修復に入っていた。

 公開は全4回で、前半2回は絵の裏に貼られた紙を除去する作業を、後半2回は欠損箇所に和紙を貼る作業をそれぞれ見学できる。修復作業は来年3月に完了する予定。

 公開の日程は9月10、29日、10月19、29日。各回20人限定。9月1日から市コールセンターで参加者を受け付ける。問い合わせは市歴史文化課<電054(221)1569>へ。

静岡新聞社

最終更新:8月30日(火)8時55分

@S[アットエス] by 静岡新聞