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慶大・倉田二塁手(浜松西高出) 攻守でアピール、先発定着狙う

@S[アットエス] by 静岡新聞 8月30日(火)17時33分配信

 9月10日開幕の東京六大学野球秋季リーグで、5季ぶりの優勝を狙う慶大に異色の経歴の強打者がいる。浜松西高出身の倉田直幸二塁手(3年)。慶応高(神奈川)など強豪校出身者が中心のチームだが、倉田は高3の夏に静岡大会3回戦で敗退し、入学も2浪の末だった。だが、今春は開幕1番に座ると、12試合に出場し本塁打も放った。秋は「出塁率を上げて、フル出場したい」と先発定着を狙う。

 高校時代は県内で注目された好打者。父丈資さんの「早慶戦に出る姿を見たい」という言葉で東京六大学を目指した。早大を受験した1年目、慶大志望に変更した2年目とも苦汁をなめたが、猛勉強の末に3度目の挑戦で慶大に合格した。

 入試の関門は越えたが、試合に出るには野球部員約200人の競争を勝ち抜かなければならない。「4年間、試合に出られないことも覚悟した」。転機は1年冬。新たに就任した大久保秀昭監督が主力組以外の練習も指導し、アピールの機会が増えた。「周囲は強豪校出身ばかりだが、ライバルを冷静に見て、自分は何で上回れるか分析した」。2年秋に高い身体能力を生かした守備でリーグ戦出場を果たし、3年春は打撃も結果を残した。

 勉学、野球とも大きな壁を乗り越えた姿は後輩の励みになる。高校時代の恩師清水淳次氏(静岡県立大事務局学生室長)は「甲子園に出られなくても努力すれば神宮でプレーできることを示した。上のレベルを目指す中高生の目標になってくれれば」と目を細める。大学野球生活は残り3シーズン。倉田は「慶大に来たからには日本一になりたい」と意気込む。

静岡新聞社

最終更新:8月30日(火)17時33分

@S[アットエス] by 静岡新聞