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【巨人】松井さんの不動心で一戦必勝!由伸監督激白「そう簡単には優勝させない」

スポーツ報知 8月30日(火)11時3分配信

 巨人・高橋由伸監督(41)が29日、独走する首位・広島に対して、「そう簡単には優勝させないし、思い通りにはさせない」と対抗心を燃やした。DeNAに3タテを食らうなど現在5連敗中で、広島とは今季最大タイの11ゲーム差。絶望的な数字だが、最後の最後まであきらめずに戦う考えを示した。その先にはクライマックスシリーズ(CS)も待つだけに、広島攻略は必須になる。今後の戦い方など、指揮官の本音に迫る「一心」でひもとく。

 勝ち続ければ、何かが起こる。それだけを信じて、ナインは練習に打ち込んだ。福井市内にある福井工大のグラウンド。モチベーションは失われていない。選手一人一人の表情、動きを確認した由伸監督は、覚悟を決めて言った。

 「そう簡単には(広島を)優勝はさせないし、思い通りにはさせないよ。確かに離されてしまったけど、可能性がなくなったわけではない。個々がきっちりと自分たちの能力を出してくれれば、相手は嫌なはずだよ」

 正直、逆転優勝への道は絶望的な状況だ。追いつめたかった先週、広島、DeNAとの6連戦で1勝5敗と苦杯をなめた。24日に点灯した広島の優勝マジック20は、28日までの4試合で13にまで減った。相手に加勢する結果となったが、“将”はとにかく前を見据えた。

 「残り試合数も少なくなってきたし、とにかく全勝する気持ちじゃないとね。可能性的にはそれくらいでいかないと、広がっていかない。今はとにかく、勝っていくしかない」

硬さが出てくる 9月10日からの直接2連戦(東京D)まで、他球団とは9試合。30日のヤクルト戦(福井)から「全勝する」と指揮官は言い切った。少しでもゲーム差を縮めてリベンジマッチへ。若手選手の多い広島だからこそ、優勝が近づくにつれて硬さが出てくる―。それがラストチャンスとにらむ。

 「経験というかね。広島はリーグの首位という今までと違った立場にいて、勝つことの難しさを感じてくると思う。僕も去年まで現役でやっていて感じたことだが、優勝をした年は特にいろんな状況、立場で勝つことの難しさを感じてきたからね」

 記憶に新しいのが2010年の西武だ。片岡(現巨人)や栗山、中島(現オリックス)や中村ら、当時は若手だった4人が中心を担っていた。勢いそのままに優勝マジックを4まで進めたが、そこから2位・ソフトバンクの猛追を食らった。「勝たなくては…」というプレッシャーがナインの動きを重くし、西武は2位に転落した。

 「そうなんだよな。あれなあ…。やっぱり、可能性がある限りは、やらなくちゃいけないんだよ」

 当時、追うソフトバンクは毎試合、負けたら敗退となるトーナメント戦のような采配、選手起用を見せた。記者は指揮官に聞いた。「巨人もトーナメントのように戦っていくか?」―。

 「それは状況によってだと思う。ただ今は、今まで通りにやっていくよ。今まで先を見据えて戦っていたかと言えば、そういうつもりはないし、その試合を何とか勝とうと思ってやってきた。これからも同じかなと思う。その方が相手は嫌だと思うしね」

 指揮官は開幕前から、ずっとナインに言い続けてきた。「どの試合も同じ気持ちで戦うように」―。広島との直接対決で勝っても、他のチームに負けたら意味がない。結局、勝率の一番高いチームが優勝するシステムだから「日々、同じ気持ち」が大事だという。今は5連敗中だが仕切り直す。一戦必勝に変わりはない。

 「選手として戦っている時に、横で松井秀喜さんを見てきた。勝っても負けても毎試合、常に同じ姿で臨んでいるところを見て、『どれも大事な試合なわけだから』と感じ取った。その時に『それが中心選手なのか』と。今、監督になってもその考えは変わらなかったので、選手にもそういう考え、姿でやってほしいと思ったんだ」

 大逆転優勝を話題にすれば、ファンには「もう無理だろ…」と笑われるかもしれない。だが、レギュラーシーズンの後にはCSが控える。だから指揮官は「今までと同じ気持ち」で勝ち続けることが大事だと説く。広島には今季11勝10敗。イメージは悪くない。CSで雪辱を果たし、日本一になることも視野に入れながら、チームを高めていく方針だ。

 「どういう形でポストシーズンを迎えるか分からないけど、1年間通して戦ってきた印象はあると思う。そういう意味では、直接対決に勝ち続けて、相手に嫌だなと思わせておくのは必要なことだと思う。うちは(短期決戦を)経験している選手が多いから、大丈夫じゃないかな」

 最後に、笑っていたい。ただそれだけを目指して、由伸巨人は突っ走っていく。(水井 基博)

 ◆「不動心」 どんな厳しい状況でも動じないという意味を持つ、松井秀喜氏の座右の銘。自身でコントロールできることとできないことを分ける、悔しさはあえて口に出さない、7割の失敗と上手に付き合う―など、松井氏が戦いの中で身につけてきた思考法が凝縮されている。07年には同名の著書が発刊された。

最終更新:8月30日(火)22時10分

スポーツ報知

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