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【こちら日高支局です・古谷剛彦】サマーセールの売却総額が37億円超の新記録

スポーツ報知 8月31日(水)6時4分配信

 先週のコラムでも触れたが、8月22日から26日までの5日間開催で実施された「サマーセール」を総括する。台風の影響で2日目となる23日は、国道が寸断され、人の行き来はもちろん、馬運車が身動き取れずに牧場へ引き返す状況もあった。

 最終日の26日は、天気予報が悪く、午後に雨が降り出すと、二次災害の恐れから国道が通行止めになることが想定されたので、早めに市場を後にした購買関係者も決して少なくない。実際、市場長の取材やグリーンチャンネル「馬産地通信」の収録などを行い、帰りが遅くなった私は、厚賀地区の通行止めに遭い、まわり道をさせられた。

 あいにくの天候の中、何とか無事に開催を終えることができたことに、関係者もホッとしていた。

 5日間それぞれの売却総額(売却率)を初日から見ると、7億5390万円(60・8%)、8億1230万円(67・3%)、7億300万円(57・1%)、8億2180万円(68・6%)、6億2600万円(64・02%)で、市場の売却総額は37億1700万円で開催レコードを記録した。

 最高価格は、2日目に上場されたアグネスワルツ27(牡、父ルーラーシップ、母アグネスワルツ)と、4日目に上場されたプリティジョディーの2015(牡、父ルーラーシップ、母プリティジョディー)の2頭が2700万円で落札された。

 上場申込頭数が過去最高の1346頭になったことで、当初の4日間開催から4年ぶりに5日間開催となった。

 このことについて、木村貢市場長は「1日当たりの上場頭数は、馬房数などの関係からどう頑張っても280頭で、今回の申込頭数からやむをえず5日間開催にしました。しかし、5日間だと購買関係者にとっても長いなと感じてしまう状況を生んでしまったことは、反省せざるを得ません。サマー4日間、オータム3日間という日程で収めていきたいと思いますが、生産者の方々には最も馬の状態が良い時に上場するよう、啓蒙活動を行っていく必要があるかなと思っています。サマーではまだ成長途上と感じる馬も中にはいるでしょうし、そういった馬はオータムの方がよりよい状態で上場することができる可能性が高く、馬の価格にも影響すると思います」とセールを振り返った。

 確かに、オータムはかつての売れ残り感が強いセールではなくなりつつあり、サマー前に上場申込を終えた初日と2日目の上場予定馬は、ハナからオータムに照準を合わせて馬を仕上げてくるケースも多い。その中から掘り出し物も出る可能性は高く、馬の成長に合わせた上場を呼びかけることは、確かに重要なことに感じる。

 うまく上場馬を分散させ、サマー4日間とオータム3日間という日程で、主催者は収めたい意向だが、今の生産頭数を考えるとこれがベストだと感じている様子だ。

 馬産地は、競走馬市場への期待を大きく持つようになってきた。それが上場申込頭数が過去最高につながった。そして、レポジトリーなどの情報開示を徹底し、馬の受け取りまでの期間をカバーするブリッジ保険(落札した馬に対して市場終了日の翌日から10日間、主催者が保険料を負担する)を導入するなど、購買関係者も安心して馬を競ることができる雰囲気を作り上げた。

 オータムセールは10月3日から5日までの3日間開催となるが、最後の1歳市場で注目度は年々増している印象もあるだけに、こちらも目が離せない。(競馬ライター)

最終更新:8月31日(水)6時9分

スポーツ報知

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