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【侍U18】寺島5回12奪三振「ノーヒットノーラン」狙って投げた

スポーツ報知 8月31日(水)6時7分配信

◆第11回U―18アジア選手権 ▽1次リーグA組 日本19―0香港=7回コールド=(30日・台中インターコンチネンタル)

 【台湾(台中)30日=山崎智】高校日本代表の今秋ドラフト1位候補左腕・寺島成輝(履正社=3年)が、開幕戦の1次ラウンド・香港戦に先発し、5回12奪三振で無安打1四球無失点の快投。7回参考のノーヒットノーランリレーで、コールド発進に導いた。オリックス・加藤編成部長は、最速150キロ左腕を「ジョコビッチだね」とテニス界の絶対王者に重ね合わせて絶賛。打線も17安打で19点を奪い、2大会ぶり5度目の優勝へ盤石のスタートを切った。

 国際舞台の大事な初戦を任された寺島は、白星だけでは物足りず、自らに高いノルマを課した。それも試合が始まってから。初回を3者三振に斬ると、視線を上げた。「初回の相手の反応を見て、逆に自分の目標を立てました。(目標は)1つです。ノーヒットノーランをやっていこうと思っていました」。5回無安打無失点。内に秘めた闘志を結果で証明した。

 内容も群を抜いた。2回2死から四球で、この日唯一の走者を許したが、後続から5連続K。「少し日本とは違うジャッジもあったけど、気にならなかった」。中学時代にボーイズ代表で米国での試合を経験。微妙な判定にも動じない。3回1死では、カーブで右打者の外角を攻め続け、直球で見逃しの3球三振。日本ハムのスピードガンでは最速143キロを計時した。5回77球で打者16人、15アウトのうち、12個を三振で奪い、「90点くらい」と自己評価。ツインズなど日米スカウト陣を魅了した。

 テニスで国体出場経験を持つオリックス・加藤編成部長は「ジョコビッチだね」とうなった。テニス好きの左腕が憧れる王者のスタイルを引き合いに、「投球はサーブと一緒。同じコースに球種とスピードを変えて3球で三振を取ったように、球の精度を確認しながら、試合全体を見通している。テニスをしても、うまいはず」と称賛した。

 宿舎でも“王者”の風格を漂わせた。登板2日前の28日に、同部屋の藤嶋と「キング」サイズのツインベッドで寄り添い、スマートフォンの動画をチェック。「見て見て。これ、いいね!」と今夏の甲子園で雷雨中断を挟んだ横浜戦の完投勝ちをはじめ、自らの名シーンで気持ちを高ぶらせた。

 11年以来2大会ぶりのアジア制覇は譲れない。侍のユニホームに「1番上(世代の)と同じなので、うれしい気持ちもありますが、しっかりやらないといけないという気持ちも強い」。寺島が王道を示した。(山崎 智)

 ◆寺島 成輝(てらしま・なるき)1998年7月30日、大阪・高槻市生まれ。18歳。箕面ボーイズでは、中学3年時にボーイズ日本代表として世界少年野球大会優勝。今夏の甲子園では、3回戦の常総学院戦で救援して敗れるも、初戦の高川学園戦で自己最速を1キロ更新する150キロをマーク。3試合計25回2/3を投げ、12安打5失点(自責3)で22奪三振、防御率1.05。183センチ、85キロ。左投左打。

最終更新:8月31日(水)6時7分

スポーツ報知

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