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台風10号 東北上陸へ 暴風・大雨 警戒徹底

日本農業新聞 8/30(火) 7:00配信

 東北に30日に上陸する恐れのある台風10号の接近、通過に伴い、広い範囲で激しい雨が降る見込み。気象庁によると、北海道から関東の太平洋側で東から湿った空気が流れ込むためだ。台風を取り巻く積乱雲も影響して局地的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨となる恐れもある。

屋外での作業厳禁

 風も非常に強く吹く恐れがある。上陸するとみられる東北では、最大風速が35メートル(最大瞬間風速50メートル)と予測されている。同庁によると、この強さの風が吹くと多くの樹木が倒れたり、走行中のトラックが横転したりする。農業用の温室の倒壊や、果実が落ちる被害が出る恐れもあるという。

 同庁は「雨や風が強まる前に、早めに安全を確保することが必要だ。屋外での作業はやめ、用水路や河川など危険な場所には絶対に近づかないでほしい」(予報課)と注意を呼び掛けている。

作物守れ 備え万全

 台風10号の接近に伴い、先週の台風9号の被害が出た茨城県の梨産地で警戒感が強まっている。30日午前が雨のピークとみられるが、県などは大雨や強風が収まるまでは圃場(ほじょう)の見回りなど、不要不急の外出は避けるように呼び掛けている。

 JA常総ひかり八千代支店営農課と、県西農林事務所結城地域農業改良普及センターは29日、八千代町のJA八千代地区梨部会に、梨の台風対策を注意喚起した。事前対策として
(1)支柱や多目的防災網、ネットなどの強度を確認し、弱い部分は補強すること(2)棚面の随所に支柱や針金で下方へ誘引を行い、上下動を抑える――などを求めた。

 園地の側面の一部に防風ネットを張るなどの対策をした同町の梨農家、草間正美さん(41)は「台風9号でも、落果などの被害が出たばかり。直撃してもらいたくない」と不安な表情を浮かべた。

 「豊水」の選果が29日から始まった同支店営農課の飯岡裕也専任指導員は「収穫間際は果実の重みで落ちやすくなる。今回の台風は9号より勢力が強いだけに不安だ」と警戒感を強めていた。

日本農業新聞

最終更新:8/30(火) 7:00

日本農業新聞