ここから本文です

【台風10号】被災地に海水被害の恐れ「吹き寄せ効果」と「吸い上げ効果」とは

BuzzFeed Japan 8月30日(火)12時47分配信

午後に上陸が予想される東北地方は、満潮と台風接近による高潮が重なる恐れがある。【BuzzFeed Japan / 瀬谷健介】

【速報中】台風10号、東北地方に上陸へ 「恐れを感じる」猛烈な雨、各地で避難勧告も

強い台風10号は、1日で1ヶ月分の降水量を超える。中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。東北地方の太平洋側では満潮と高潮が重なる可能性があり、気象庁は厳重な注意を呼びかけている。

30日の満潮時刻は、福島県いわき市の小名浜港で午後3時33分ごろ、宮城県石巻市の石巻港で午後3時19分ごろ、岩手県の宮古港で午後3時9分ごろ、青森県八戸市の八戸港で午後2時54分ごろとなっている。

31日は、福島県いわき市の小名浜港で午前2時32分ごろ、宮城県石巻市の石巻港で午前2時11分ごろ、岩手県の宮古港で午前1時49分ごろ、青森県八戸市の八戸港で午前1時48分ごろに満潮となる見込みだ。

とりわけ、満潮と高潮が重なる時間帯には海岸に近づかないよう、警戒が必要だ。

過去に熊本で死者が12人も

高潮とは、台風や発達した低気圧が通過することで、海面が吸い上げられ、潮位が普段以上に上昇する現象だ。

台風がきた際、低気圧の発達で強い風が吹き、高波を生む。この高波と高潮が合わさって被害をもたらす。津波と同様に、沖合いから海面が盛り上がり、海岸や沿岸へと押し寄せてくる。

過去には高潮による死者も出ている。内閣府によると、1959年の伊勢湾台風では、死者・行方不明者約5000人のうち、8割が高潮によるとものとされる。また、1999年の台風18号が熊本県不知火町を襲い、高潮が防潮堤を越え、12人が死亡した。

被害生む「吹き寄せ効果」と「吸い上げ効果」

気象庁によると、潮位が上昇し、海水が押し寄せるのは、2つの効果が原因だ。

台風で沖から海岸に向かって風が吹くと、海水が海岸に吹き寄せられ、海岸付近の海面上昇が発生する。これを「吹き寄せ効果」という。この効果では、風速が2倍になれば海面上昇は4倍になり、吹き寄せによる海面上昇は風速の2乗に比例するとされる。

また、台風が近づいて気圧が低くなると海面が持ち上がるのが「吸い上げ効果」だ。気圧が1hPa低いと、海面が吸い上げられ、約1cm上昇する。1000hPaだった場所へ、中心気圧950hPaの台風が来れば、台風の中心付近の海面が約50cm高くなる。さらに、その周辺の気圧によって海面が高くなるという。 30日10時現在、台風10号の中心気圧は965hPaだ。

気象庁は、潮位観測情報を随時更新している。 東北地方の太平洋側に住む人たちは、海岸や沿岸部に近づかないように注意してください。

【台風10号】東北地方で満潮と高潮が重なる 被災地に海水が押し寄せる恐れ

最終更新:8月30日(火)17時45分

BuzzFeed Japan

いかにして巨大イカを見つけたか
人類は水中撮影を始めたときから巨大イカ(ダイオウイカ)を探し求めてきました。しかしその深海の怪物を見つけることは難しく、今まで撮影に成功したことはありませんでした。海洋学者であり発明家でもあるエディス・ウィダーは、ダイオウイカの初の撮影を可能にした知見とチームワークについて語ります。