ここから本文です

中国鉄鋼市況、一段高。ホット輸出、400ドル台のオファーも

鉄鋼新聞 8/30(火) 6:00配信

 中国鉄鋼市況が一段高となっている。中国鋼鉄工業協会などによると、代表的な熱延コイルではトン当たり2900~3千元程度(増値税込み、税抜きドル換算で約390ドル)となり、ここ半月で100元(約15ドル)ほど値上がりした。ただ騰勢が急なことから、先行きを警戒する声も上がっている。

 中国市場では、好調な自動車向けを除き需要自体に大きな盛り上がりは見られないが、宝山鋼鉄や武漢鋼鉄など高炉大手が採算改善に向け9月販価の値上げを表明。輸出商談では熱延コイルでトン当たりCIF400ドル台に乗せたオファーを出し始めている。
 鉄鋼生産量の多い河北省をはじめ各省での環境規制による減産効果もあって在庫は低水準とされ、来月の杭州市で開かれるG20に向け供給抑制が続くとみて、ミルの値上げが浸透している様子だ。
 ただ供給サイドの動きや思惑買いで市況が押し上げられている面があり、不需要期にもかかわらずこの1~2カ月で300元ほど中国市況が値上がりした現況に日本の貿易関係者からはいぶかる見方もある。秋需を見込んだ先行買いの恐れもあり、G20後と大型連休に入る10月の国慶節前に市況がどう推移するか試される展開になりそうだ。

最終更新:8/30(火) 6:00

鉄鋼新聞