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国歌斉唱を拒否した選手「人々を虐げる国は誇りに思えない」 反発と擁護と

BuzzFeed Japan 8/30(火) 17:59配信

プロアメリカンフットボール(NFL)で活躍するクオーターバックが、試合前の国歌斉唱で起立を拒否した。人種差別を是正しない国に誇りは持てない、という抗議表明だ。賛否両論あり、激しい議論が起きている。選手はあらためて、自由と正義というアメリカの理念が実現されるまで起立しないことを強調した。【BuzzFeed Japan/溝呂木佐季】

起立を拒否したのは、サンフランシスコを本拠地とする「フォーティーナイナーズ(49ers)」のクオーターバック、コリン・キャパニック選手(28)。8月26日夜のプレシーズンマッチで、試合前の国歌斉唱セレモニーに立ち上がらず、座ったままだった。

なぜか。

同選手は試合後、NFL Mediaの取材にこう答えた。

「黒人や有色人種を虐げる国の旗に誇りは示しません」

「わたしにとって、これはフットボールより大事なことなんです。見て見ぬふりをすれば、自己中心的だと思います。路上には死体が転がるのに、有給で職場を離れるだけで、殺人罪を免れている人間がいるのです」

どういう意味か?

警官による黒人射殺

キャパニック選手が示唆したのは、警官による相次ぐ黒人の射殺事件だ。アメリカに根強く残る人種差別を象徴している。

ルイジアナ州では7月5日、無抵抗の黒人男性が白人警官に取り押さえられて射殺された。その一部を撮った動画がネットに投稿され、抗議行動が広がった。

翌日にも、ミネソタ州で警官が車を運転していた黒人を射殺。その様子を同乗していた女性がFacebookライブし、衝撃を与えた。

亡くなるのは黒人ばかり。

2012年、フロリダ州で17歳の黒人少年が自警団長に射殺された。だが、無罪判決となったのをきっかけに、黒人への暴力に抗議する「#BlackLivesMatter(ブラック・ライブズ・マター=黒人の命は大切だ)」運動が始まった。

2014年にはミズーリー州で18歳の黒人少年を射殺した白人警官が不起訴になり、暴動が発生。ニューヨーク市では白人警官に首を絞められた黒人男性が死亡。この警官も不起訴になった。#BlackLivesMatterが大きなうねりとなった。

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最終更新:8/30(火) 17:59

BuzzFeed Japan

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SF作家のモニカ・バーンは、人種、社会そしてジェンダーの型にはまらない登場人物たちが織り成す、豊かな世界を想像しています。このパフォーマンスにおいて、バーンはピラーという登場人物としてホログラムで登場し、人間が宇宙に移住した近未来から、愛と喪失の物語を過去の私たちに向けて発信します。「想像する未来と実際の姿の対比はいつだって面白いのです」とバーンは言います。