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富商アルマイト、「硬質アルマイト事業」強化

鉄鋼新聞 8月30日(火)6時0分配信

 アルミ製品商社の富商は、硬質アルマイトの受託事業を積極化している。7月に伊勢崎事業所を「富商アルマイト」(所在地・群馬県伊勢崎市、社長・奥村靖昭氏)として分社化し、収益管理を強化。併せて品質改善を推進し、産業機械や自動車、鉄道車両関連部品などをメーンターゲットに営業を強化していく考え。

 アルマイトとは、硫酸やシュウ酸などの電解浴にアルミを陽極として電気分解することでアルミ表面に酸化皮膜を生成させる表面処理技術。防錆や塗装の下処理を目的とした一般アルマイト(膜厚=10ミクロン程度)のほか、耐食性や耐摩耗性に優れ機械部品などに採用されている硬質アルマイト(膜厚=30~100ミクロン程度)などに分類される。
 富商は1965年に日本軽金属から新硬質皮膜法の特許を譲り受けて以来、伊勢崎事業所の電解設備(電解浴=横1メートル×長さ3メートル×深さ1・5メートル)で硬質アルマイト事業を展開。2012年には一般アルマイト設備も導入したほか、今年7月には04年に統合していたアルマイト事業を損益管理の徹底などを目的に、改めて富商アルマイトとして分社化した。
 富商アルマイトは一般・硬質のアルマイト処理を手掛け、関東地区を中心に東海や九州のユーザーからの引き合いにも対応。特に硬質アルマイトについては、膜厚150ミクロン・表面硬度Hv400(5000、6000系合金の場合)を付加できるため、通常よりも高い摩耗性や耐食性などを付与することが可能。また大型電解槽を有することで最大重量300キロまでのワークに対応でき、半導体製造装置部品や精密部品など幅広い部材で実績を持っている。
 奥村社長は「7月に改めて分社化したことでコスト意識を徹底していく一方、硬質アルマイトの特性をアピールして新規ユーザーの獲得を目指していく」と展望。併せて富商グループとして、アルミの素材販売から表面処理まで一貫して対応できる特性をアピールしていきたい考えだ。

最終更新:8月30日(火)6時0分

鉄鋼新聞

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