ここから本文です

地下鉄が“宅配車”に!?東京メトロなどが通常車両で実証

ニュースイッチ 8月30日(火)11時19分配信

9月から実験専用ダイヤで10回走行。モーダルシフトの可能性探る

東京メトロと東武鉄道、佐川急便、日本郵便、ヤマト運輸は5社共同で、鉄道を活用した物流の実証実験を9月から始める。実験専用ダイヤを設定し、通常の車両に荷物を載せて車両基地から駅などに運ぶ。

 実験車両は1日1本ずつ、10月までに計10回走らせる。実験結果は、トラックから鉄道へのモーダルシフトの実現可能性の検証に役立てる。東京メトロの新木場車両基地(東京都江東区)と和光車両基地(埼玉県和光市)、東武鉄道の森林公園検修区(埼玉県滑川町)、東京メトロ有楽町線新富町駅、同銀座一丁目駅、同有楽町駅の計6施設を活用する。

 実験専用ダイヤでは10両編成の営業列車を運行する。このうち1両を実験に使い、物流各社が車両基地に運び込んだ荷物を載せ、別の基地や駅に運ぶ。荷物は台車1台程度を想定している。

今年度の貨物輸送、JR増える見通し

 日通総合研究所が6月にまとめた「2016年度の経済と貨物輸送の見通し」によると、総輸送量が前年度比0・9%減の46億6070万トンになる見通しだ。国内貨物輸送は一般機械や化学品工業が堅調に推移する一方、自動車、鉄鋼、石油製品などが減少。建設関連貨物が、砂利やセメント、生コンなどの不調から大きく減少し、全体の輸送量を押し下げるとみられる。

 国際貨物輸送では、外貨コンテナ貨物が世界経済の減速などにより輸出が同0・4%減の478万9000TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個)と減少する見通し。輸入は個人消費、設備投資の伸び悩みから同0・1%増の687万2000TEUとほぼ横ばいで推移するとみられる。

 国内貨物の輸送モード別でみると、鉄道ではトラックなどから鉄道に切り替えるモーダルシフトの動きが続き、JRで同0・7%増の3080万トンと堅調に推移。

 一方、そのほかの鉄道貨物が同2・1%減の1240万トンとなり、全体では同0・1%減の4310万トンとなる見通し。自動車は同1・0%減の42億5220万トン、内航海運は同0・2%減の3億6450万トンと減少する一方、国内航空は宅配貨物などが底堅く推移し、同0・8%増の92万5000トンと3年ぶりの増加に転じる見通しだ。

最終更新:8月30日(火)11時19分

ニュースイッチ