ここから本文です

川俣産アンスリウム初出荷へ ハート型の花、近畿大が栽培支援

福島民友新聞 8月30日(火)10時46分配信

 近畿大(大阪府)の支援を受けて「ポリエステル培地」を使った花卉(かき)の試験栽培を進めていた川俣町の高橋佑吉さん(77)は29日、市場に初出荷するためアンスリウムの収穫作業に汗を流した。

 初競りは31日に東京・大田市場で行われる予定。アンスリウムはプラスチックのような質感を持つ観葉植物。ハート型の花として結婚式やバレンタインデーで人気を集めている。

 ポリエステル培地は土を使わないため放射性物質の土壌汚染とは無縁で風評の影響を受けにくい。加えて、肥料の調整など育成をコントロールしやすく、連作障害も起きにくいなど利点がある。古着をリサイクルして作られ、スポンジのような手触りだ。

 妻の恵子さん(74)と収穫した高橋さんは「栽培に苦労はなかったが、市場の反応に期待と不安が入り交じっている」と話した。同大によると、試験的に出荷したアンスリウムは市場関係者に高評価で、1本当たり200円前後の価格が期待できるという。

 本格栽培に向け、高橋さんを中心に生産組合を本年度中にも設立する準備を進めている。9人の生産者が参加する見通し。支援してきた同大復興支援室の伊藤哲夫室長は「ポリエステル培地を使った農業を広めていきたい。川俣町の発展の加速化につながってほしい」と期待した。

福島民友新聞

最終更新:8月30日(火)10時46分

福島民友新聞