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<河川敷16歳殺人>少年2人問題把握…学校も対応苦慮 事件防げず

埼玉新聞 8/30(火) 23:04配信

 埼玉県東松山市の都幾川河川敷で井上翼さん(16)が殺害された事件で、市教育委員会は30日、記者会見を開いた。逮捕された少年5人のうち、2人は市内の中学校に在籍。学校関係者は2人を「課題がある生徒」と把握し、たびたび家庭訪問などを繰り返してきたというが、事件を防ぐことはできなかった。

 学校生活で課題のある子どもたちの立ち直りを支援し学習環境を整えていくため、学校や市教委などを含む教育関係者や警察、民生委員などでつくる「いじめ・非行防止ネットワーク」。市教委によると、逮捕された少年2人が通う中学校では7月、第1回の会議が開かれた。その際、少年2人の名前が挙がり、「地域の中で見守ろう」などと今後の指導方針などを共有していたという。その矢先に起きた事件に、担当者からは「もっと早く何かできなかったのかと思うと胸が痛い」との声が漏れる。 

 市教委は会見で、少年2人について、「指導上、課題がある生徒だった」と説明。2人は授業中に出歩いたり暴言を吐くなどの妨害行為、携帯電話などの不要物の持ち込みなどの素行が見受けられたという。

 今春に3年生に進級して以降、授業日数69日のうち、15歳の少年は45日欠席。遅刻・早退が計35回だった。一方、14歳の少年は部活動を引退した8月5日まで、練習に打ち込んでいたという。欠席は6日で、遅刻・早退は21回だった。学校側は2人の少年に、これまで家庭訪問や保護者への連絡などを定期的に行ってきたが、問題は改善されなかった。中村幸一教育長は「学校は苦慮しながらも粘り強く、時には体を張って対応してきた」と話した。

 川越市の中学3年の少年は2年生の一時期、東松山市の中学校に在籍。授業日数163日のうち、2日しか出席していなかったという。

最終更新:8/30(火) 23:14

埼玉新聞