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【ブラジル】バランス喪失、計画の欠如 「債務不履行者の横顔」明らかに

サンパウロ新聞 8/30(火) 3:44配信

 債務不履行者に関する調査ではいつも、自身が債務不履行に陥った原因について「失業」や「収入減少」と回答する者が少なからずいる。しかし、ブラジルの消費者らが債務不履行者としていわゆるブラックリストに名前を連ねる事態に陥る原因は「失業」や「収入減少」だけではない。各自の悪い消費習慣もまた、債務を膨らませて自分自身の首を回らなくさせている。

 24日付伯メディアによると、クレジット保護サービス(SPC Brasil)と全国商店経営者連合(CNDL)が2016年6月17日~7月13日に債務不履行者602人に対して聞き取りを行った全国調査「ブラジルの債務不履行者の横顔」(Perfil do Inadimplente Brasileiro)によれば、懐具合を考えずに物品を購入するという悪い習性が、消費者らをブラックリスト入りさせている。調査では、消費者が債務を負うことになった主な商品として衣類(45.0%)、履物(25.8%)、そして家電(17.4%)が挙げられた。クレジット保護サービスの金融教育者、ジョゼー・ビグノリ氏はこれについて、「消費者によるバランスの喪失があると言うことができる。これらのいくつかのアイテムは必需品と考えることができるが、それらのせいで債務不履行に陥るということは、買い過ぎもしくは物品購入における計画の欠如があったことを示唆している」と話す。

 今回の調査では、債務の支払いを止めた、すなわち債務不履行者になった主な理由を「失業」とした人は28.2%で最も多かった。ほかには収入減少(14.8%)、財務管理と予算計画の欠如(9.6%)、物品購入のための第三者への名義貸し(9.3%)といった理由が多く挙げられた。

 調査では、ここ1年の間に初めて債務不履行者になったという人が回答者全体の71.4%を占めた。この割合は、男性の間では77.2%、女性の間では67.0%となる。今回の調査で明らかになった債務不履行者の横顔は、56.3%は女性、64.1%は年齢25~49歳、58.8%は高校卒業または中退、92.2%はC・D・Eクラス(中間層~貧困層)、33.9%は民間企業の従業員、28.4%は自営業者、15.9%は失業中(失業期間の平均は9カ月間)というものだった。

 支払いが滞っている債務は主に水道・電気料金(57.6%)、小売店独自のカード(47.5%)、電話料金(41.9%)、クレジットカード(40.4%)といったもので、この先3カ月以内に延滞債務を支払える状態にはないと答えた人は全体の半数近くの46.5%、逆に3カ月以内に完済できるとしたのは20.6%だった。

 また、自身の財務状態が昨年に比べて悪化したとした人は10人中の6人、全回答者の61.2%だった。悪化した理由は借金(24.4%)、失業(16.4%)、収入減少(20.6%)というものだった。

サンパウロ新聞

最終更新:8/30(火) 3:44

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