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ブラジルの匂い感じて 横須賀の山口功さん都内で個展

カナロコ by 神奈川新聞 8月30日(火)11時58分配信

 青年期にブラジルを放浪して以来、現地の風景や人物を描き続けている画家の山口功さん(80)=横須賀市東逸見町=の個展が、9月5日から都内で開かれる。真っ赤な夕焼けに染まるアマゾンの大自然、大西洋にイカダを押す水夫-。リオデジャネイロ五輪の開催で注目を集めた同国だが、作品には「アスファルトの都市は一部分。赤土と緑が広がるブラジルの匂いを感じてほしい」との思いが込められた。

 山口さんは大阪生まれ。「水平線の向こうに行きたい」というあこがれから、30歳になったときに、それまでの貯金を手にして海を渡った。

 最終的な行き先は特に決めず、船を乗り継ぎアルゼンチンに向かう途中、サンパウロで出会った日系人から「ブラジルに来たならアマゾンに行け」と勧められ、旅程を変えた。

 日本の20倍以上の面積を持つブラジル。行き方も、かかる時間も知らず、手元には帰りの船賃しかなかった。人づてに果樹園や畑の仕事を紹介してもらい、短期間働いては移動を繰り返した。アマゾン熱帯雨林をはじめ、1年半かけて国中を旅した。

 渡航前から独学で絵を描いていた山口さん。仕事の合間に、目の前にある風景を小さな紙やベニヤ板にスケッチをした。帰国後はスケッチを元に絵を描いたり、20年ほど前には再びブラジルに出掛けたり、かの国を描いた作品は年々増え続けた。

 今回の個展では、そのほとんどの109点を展示。現地を初めて訪れてからちょうど半世紀となる節目の年に実現した個展を「自分の集大成」と位置付ける。

 個展会場は、東京都中央区銀座の「ぎゃらりい サムホール」。9月11日までで、入場無料。問い合わせは、同会場電話03(3571)8272。

最終更新:8月30日(火)11時58分

カナロコ by 神奈川新聞