ここから本文です

完全燃焼で涙の夏 24時間テレビメインパーソナリティー、NEWS

カナロコ by 神奈川新聞 8月30日(火)15時0分配信

 アイドルグループ「NEWS」がメインパーソナリティーを務めたチャリティー番組「24時間テレビ39 愛は地球を救う」が28日、約26時間半の生放送を無事に終えた。2003年に9人で結成したNEWSは、相次ぐメンバーの脱退で11年に4人に。グループ存続の危機を経た大役に、横浜育ちの加藤シゲアキ(29)は「悔いを残すところはなく、完全燃焼です」と充実した表情を見せた。

 チャリティーランナーとして、100・5キロのマラソンに挑んだ落語家の林家たい平(51)は25時間42分をかけ、午後8時46分にゴールの東京・日本武道館に到着。多発性硬化症と闘う師匠の林家こん平(73)と抱き合って喜んだ。男子陸上400メートルリレーで銀メダルを獲得したケンブリッジ飛鳥(23)らリオ五輪のメダリストも駆けつけた。募金総額は2億3369万9751円だった。

 番組のテーマは「愛~これが私の生きる道~」。不慮の事故で義足になった9歳の少年、全身の筋肉が衰えていく筋ジストロフィーの6歳の少女ら、困難を抱えながらも真摯(しんし)に生きる人たちに光を当てた。

 NEWSは、横浜市内の盲・ろう学校の生徒26人を含む、総勢130人と高知県発祥の踊り「よさこい」を、日本武道館(東京都)で生披露するため約2カ月間、市内の体育館で共に特訓を重ねた。相模原市出身でリーダーの小山慶一郎(32)は、ろう学校の生徒のため、得意の手話を生かし交流。増田貴久(30)も曲の始まりを、指でカウントし知らせた。横浜市出身の手越祐也(28)は、盲学校の生徒たちが動きを覚えやすいようにと、床に点字ブロックのような凹凸があるシールを貼って支えた。本番前に全員で円陣を組んだ際は生徒の肩を引き寄せて鼓舞した。

 「自分が変わることで、後輩たちや周りを変えたい」と、練習に励んだ生徒たち。鳴子を打ち鳴らし、足を振り上げて踊る迫力のパフォーマンスに会場が沸いた。小山は、ろう学校の生徒と共に、両手を上げ手をひらひらとさせる手話の拍手で感激を分かち合った。演技後、ろう学校の女子生徒が「この先、何があるか分からないけれど、胸を張って笑って前に進んでいきたい。この夏は私たちにとって宝物になりました」と手話を交えて手紙を読み上げると、人前であまり涙を見せない手越の目が真っ赤に。手越は「暑い中、暑い体育館で練習をして。この夏、僕らも心から良い思い出をつくることができました」とあふれる涙を拭った。

 生徒とハイタッチなどで健闘をたたえ合った4人はエンディング直前の歌唱ステージで思いを吐露。「4人になってもやめるという判断をせず、ここに立っていることを幸せに思います」とあいさつした増田は、4人の再出発を象徴する曲「フルスイング」のソロパートを歌う部分で声を震わせた。涙声の増田を、3人が歌声で支えた。歌唱後には、増田の元に集まり、肩を抱いてねぎらった。

 放送後、テーマの「愛」について問われた4人。手越は「全力でぶつかること」、加藤は「絆」、増田は「いろんな形、色があって、人それぞれ違うもの」、小山は「誰にでも身近にあるもの。近くにある愛に気付いてほしい」と振り返っていた。

最終更新:8月30日(火)15時0分

カナロコ by 神奈川新聞