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FE:次世代型共通シャシー製造を担うスパークがコクピット保護機構導入を検討

オートスポーツweb 8月30日(火)18時20分配信

 電動シングルシーター選手権のフォーミュラE(FE)創設以来、共通シャシーであるスパーク・ルノーSRT_01Eの製造を担当してきたスパーク・レーシング・テクノロジー社は、2018/19シーズン向けの次世代型共通シャシーの製造も計画。その際に、コクピット・プロテクション・デバイスの導入を検討しているという。

【写真】今季(2016/17)から新型のフロントウイングを採用したスパークSRT_01E

 スパーク社とシングルシーターの名門コンストラクターであるダラーラ社は、この共通シャシーの製造で協力関係を結んできたが、このタッグはすでに次世代型FEカーの供給権利も獲得している。

 新型シャシーは、2018/19シーズンで予定される完全シングルカー運用への移行(現在はバッテリーチャージを目的に、レース中にシャシーを乗り換えている)を実現するもので、スパークのマシンは少なくとも2020/21シーズンまで供給される予定だという。

 次世代型シャシー供給候補者選定の応募要件のひとつが「未来的なデザイン」の要素を満たすものであること……であったが、そのコンセプトには"さらなるドライバー・セーフティ"の実現も含まれている。

 FIAは現在、「ハロ」や「エアロスクリーン」といったコクピット保護デバイスの評価をF1で行っており、2018年には正式な導入を目指している。

 それらの動きに同調する意味でも、2018年の後半に開幕するシーズン5に向けて、次世代型FEカーには、そうしたデバイスを中心とした設計が求められるだろう。

 FEシリーズのCEOであるアレッハンドロ・アガグは、F1での流れに沿う形でデバイス導入への期待はあると語るが、そのこと自体を急いではいない、と説明する。

「安全はドライバーにとっての最重要項目であり、それに従ってFIAは決断を下す。つまり、コクピット・プロテクション機構の採用は不可避だ。ただし、それで終わりになってしまう感じもするけどね」とアガグ。

「FIAは検証の結果を我々にも共有する形になると思うが、我々としてはフォーミュラ1のために行われているテストの成果を楽しむことができるよ」

 スパークは、FIAの共通シャシー入札の競合となった日本の童夢や、フランスのコンソーシアムであるTEOSパワートレーン・エンジニアリング(プロトタイプマシンコンストラクターのADESSやエンジンR&D企業のメカクロームも含む)を打ち負かし、FEの共通シャシー供給権を獲得。

 ただし、公式なシャシー供給の承認は次回9月に開催予定のワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)まで待たねばならない情勢で、その際にはバッテリー入札の結果も明らかになる予定。一連のプロセスが遅れた要因としては、FIAによる候補者への評価により多くの時間が必要だとの判断によるものと言われる。

「シングルカー運用への移行は大きな一歩であり、それは現時点でほとんど届かない距離のようにも感じるけれど、我々は今、FIAの決定を待っている状態だ」と、アガグ。

「我々は、彼らが正しい判断を行うはずだと自信を持っているよ」


[オートスポーツweb ]

最終更新:8月30日(火)18時24分

オートスポーツweb