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那覇空港の燃料タンク、増設検討 2020年めど

沖縄タイムス 8月30日(火)7時55分配信

 那覇空港で航空燃料を貯蔵する沖縄給油施設(那覇市)が、台風の影響や、航空便数の増加による燃料不足の解消に向け、6基目のタンク増設の検討に入った。同社は昨年8月に5基目を増設したが、航空需要の伸びに追いつかず、台風などの悪天候時にタンカーが入港できなくなると貯蔵量が逼迫(ひっぱく)。航空機燃料を本土側で多めに入れ、那覇での給油を減らす「タンカリング」を今年も24日から実施している。同社の株主になっている航空各社の理解を得ながら、第2滑走路の共用が始まる2020年をめどに新タンクを整備したい考え。(政経部・平島夏実、照屋剛志)

 台風9、10号の影響を受け、24日から実施していたタンカリングは、30日に解除される見通しとなった。台風10号の停滞で本島東側の海がしけ、21日からタンカーが石油施設に接岸できない状況が続いていたが、29日にはしけが収まりタンカーが通常通り運航した。

 28日時点で容量の43%まで減少していた同社のタンクにも航空燃料が供給された。タンカーは毎日運航される予定で、9月3日までに容量は安定水準に戻るという。

 沖縄を訪れる観光客は年々増加を続けており、15年度は過去最高を更新。那覇発着の航空路線や便数は増加が続いている。

 同社は昨年8月に4千キロリットルのタンクを新設。合計5基の貯蔵量は3割増え、1万8180キロリットルとなったが、航空需要に追いつかず、昨年と今年もタンカリングに追い込まれている。航空便数は今後も増加が見込まれる上、第2滑走路が供用開始される20年には急激に増える見通しで、新たなタンクの新設は避けられない状況だ。

 ただ、同社所有の土地は空きがなく、タンク新設には土地の確保が必要となる。5基のタンクに隣接する同社事務所を移転して、跡地に新設する考えもあるが、移転費用などがかさみ、従来より投資費用が2倍になるという。

 資金調達や土地の確保などに時間がかかるため、タンク完成までに3~4年かかるとみられる。同社は早めに航空各社の理解を得て、議論を本格化させたい考えだ。

最終更新:8月30日(火)9時20分

沖縄タイムス