ここから本文です

15年度の就職率93% 沖縄のポリテクが全国一の理由

沖縄タイムス 8/30(火) 12:05配信

 離職者の早期の再就職へ向け、機械や電気・電子、建築・設備分野などの職業訓練を実施する沖縄職業能力開発促進センター(通称・ポリテクセンター沖縄、北谷町)の2015年度の就職率が93・2%(全国平均87・2%)となり、全国61カ所のポリテクセンターの中で最も高い就職率を記録した。(政経部・比嘉桃乃)

この記事の他の写真・図を見る

 担当者は「訓練生の訓練や就職に対する前向きな姿勢や粘り強い支援が高い就職率につながった」と話す。

 15年度にポリテクセンター沖縄で訓練を修了した求職者は379人。そのうち349人がシステムエンジニアや住宅リフォーム業、ビルの設備管理を担う企業などに就職した。

 センターでは04年ごろから施設内での訓練と企業実習を組み合わせた「短期デュアルコース」を実施。沖縄では、訓練生に希望する実習先を聴取した上で、センターが企業に受け入れを依頼し、実習に入るという。

 担当者は「訓練生は企業の雰囲気を知ることができ、企業は期間中に訓練生の人柄を見ることができる。双方にメリットがあり、雇用のミスマッチを防げる」と語る。

 また、「短期デュアルコース」の前に1カ月間、対人関係や職業意識、就職活動の知識や技能を身につける「導入訓練」を受講できるコースもある。

 センターには就職支援アドバイザーが常駐し、各訓練生の適性に合わせた面接対策や履歴書の作成支援など再就職に向けてきめ細かくサポートしている。

 一方で、課題もまだ残る。訓練生の再就職後の動向についてセンターやハローワークは把握しておらず、仕事の定着率なども調査されていない。離島など遠隔地からの訓練生がいるものの、寮の提供や住宅補助などの支援はないという。

 県経済の好況が続く中、建設業などものづくり分野で慢性的な人手不足が課題となっている。その解消に向け、再就職支援を担うセンターや関連する行政のさらなる充実が求められる。

最終更新:8/30(火) 12:05

沖縄タイムス