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ブラジルの名門クラブで挑む 県系4世ファブリシオ・オオヤさんと平安山良太さん

沖縄タイムス 8/30(火) 16:35配信

 ブラジル・サンパウロを本拠地とし、クラブ世界大会で2度優勝に輝いた名門クラブ「コリンチャンス」で活躍するウチナーンチュがいる。クラブとプロ契約を結ぶ県系4世のファブリシオ・オオヤさん(17)は、18歳以下のブラジル代表チームに招集された実績を持つ、いわゆる「東京五輪世代」。金メダルを獲得したリオ五輪に続き、4年後の東京五輪に向けて「どうしても日本に行きたい。ブラジル代表の一員として歴史を刻みたい」と期待に胸を膨らませている。(社会部・又吉俊充)

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 サンパウロ州カンピーナス市出身。県系3世でFC琉球などでプレーした比嘉リカルドさん(43)のいとこで「サッカーを始めたのは6歳。休みの日はいつも彼と遊んでいた」と笑う。

 ストリートサッカーで技術を磨き、12歳でコリンチャンスに入団。ポジションはトップ下で172センチ、71キロと大柄ではないが、高い技術力と精神力で存在感を発揮。年齢制限のないトップチームのレギュラーを目指し練習に励んでいる。

 年代別で国内外の大会で優勝、ことし6月に初めてブラジル代表チーム(18歳以下)に招集された。日本国籍を取得し日本代表入りを果たすブラジル出身選手もいるが、「ブラジル代表に選ばれるのが私の夢。ここで歴史をつくりたい」とカナリア色のユニフォームに強いこだわりがある。

 ブラジル国内では日系人はサッカーが下手だと見られがちといい、「そんな偏見も変えていきたい」と思いは熱い。

 21歳で東京五輪を迎えるオオヤさん。「日本にどうしても行きたいし、沖縄にも寄りたい。伝統文化も、勉強していきたい」と希望を語った。

■「GMになりたい」 名護出身の平安山さん

 コリンチャンスの15歳以下のチームの監督補佐をしながら、本場の指導法を学ぶ名護市出身の平安山良太さん(26)。「30歳まではブラジルで踏ん張って、サッカークラブのゼネラルマネージャー(GM)になりたい」と南米の地で夢を追いかけている。

 平安山さんは大学卒業後に南米のクラブチームなどでコーチ経験を積み、現地仕込みのポルトガル語の語学力を買われてことし1月から半年、FC琉球のブラジル人選手の通訳を務めた。だが「南米のサッカーへの情熱が忘れられなかった。まだまだ学び足りない」と7月、以前所属していたコリンチャンス育成部に復帰した。フリーのサッカーライターや通訳業務もこなす中で、コーチ経験を積みながら、監督業の道も模索する。日本代表チームがブラジル人監督を招くこともあり「代表通訳にも挑戦してみたい」と語った。

最終更新:8/30(火) 16:35

沖縄タイムス