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NY外為:ドル指数2週ぶり高水準、FRB議長発言で利上げ観測

Bloomberg 8月30日(火)3時39分配信

29日のニューヨーク外国為替市場ではドルが堅調に推移。ドル指数は約2週間ぶりの高水準に達した。先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)当局者発言を受けて、早ければ9月にも政策金利が引き上げられるとの見方が広がった。

金利先物市場が織り込む9月利上げの確率は34%。1週間前の24%から上昇した。米経済に関する焦点は、9月2日発表の8月雇用統計に移った。円は対ドルで4営業日続落。日本銀行の黒田東彦総裁は追加緩和の準備があることをあらためて表明した。

デルテック・インターナショナル・グループ(バハマ諸島ナッソー)のアテュル・レレ最高投資責任者 (CIO)は、「年末にかけてドルは再び上昇基調に乗る可能性が高い」と分析。顧客向けのリポートで、「循環的かつ長期的なドル堅調見通しの要因は今も健在だ」とし、具体的に「経済成長や金融政策における他の中央銀行との差異」を挙げた。

ドルは今年に入って4.2%下落。昨年12月に利上げに踏み切った米金融当局がどの程度追加利上げに積極的なのかをめぐり、市場のセンチメントはここ数週間に揺れ動いた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。ドルは対ユーロで0.1%上昇の1ユーロ=1.1189ドル。対円でも0.1%高い1ドル=101円92銭。

コメルツ銀行の為替ストラテジスト、トゥ・ラン・ニュエン氏(フランクフルト在勤)は26日のイエレン議長発言について、「比較的タカ派寄りだと受け止められている」と指摘。「同日発言した他のFOMC当局者の語調でも確認されている。当局者らは9月利上げの可能性、もしくは年内2度の利上げの可能性があることを示唆した。これが市場での期待を高め、ドルを押し上げた」と説明した。

26日のジャクソンホールでイエレン議長は利上げの論拠が強まったと発言。この後、フィッシャーFRB副議長は9月利上げはあり得ると示唆し、利上げ観測を補強した。日本銀行の黒田東彦総裁は「追加緩和の余地は十分にある」と述べた上で、必要と判断した場合はちゅうちょなく追加的な緩和措置を講じていく姿勢をあらためて示した。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、8月米非農業部門雇用者数は予想中央値で18万人の増加。同雇用者数の伸びは過去2カ月連続で予想を上回り、雇用市場が力強さを取り戻している兆候と受け止められた。

次回FOMCと日本銀行の政策決定会合はいずれも9月20ー21日に予定されている。

原題:Dollar Climbs to 2-Week High as Fed Hike Odds Jump After Yellen(抜粋)

相場を更新し、第6段落以降を加えます.

Lananh Nguyen

最終更新:8月30日(火)6時46分

Bloomberg