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債券上昇、米債反発や2年入札順調-超長期債下落転換でスティープ化

Bloomberg 8月30日(火)7時56分配信

債券相場は上昇。前日の米国債相場の反発を受けて買いが先行し、予想を上回る2年国債入札結果を受けて中期債を中心に買いが優勢となった。一方、超長期債相場が下落に転じるなど前日に引き続き軟化し、イールドカーブはスティープ(傾斜)化した。

30日の長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日比9銭高の151円52銭で取引を始め、一時151円58銭まで上昇した。午後は151円46銭まで上げ幅を縮める場面もあったが、結局は8銭高の151円51銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物343回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.08%を付けたが、マイナス0.07%に戻す場面もあった。2年物367回債利回りは一時2.5bp低下のマイナス0.21%、新発5年物128回債利回りは1bp低いマイナス0.19%まで下げている。

一方、超長期ゾーンでは、新発20年物157回債利回りが1bp低い0.285%で始まったが、午後は0.315%と9日以来の水準まで売られた。新発30年物51回債利回りは一時2bp高い0.395%と10日以来、新発40年物9回債利回りは0.5bp高い0.445%と12日以来の高水準となった。

みずほ証券の辻宏樹マーケットアナリストは、「長期ゾーンまでは想定内の動き。やはり米国金利は上昇しにくいことが再認識された。2年入札結果を受けて短中期ゾーンもしっかり」と指摘する一方、「前日の日銀オペ結果が弱かった20年や30年など超長期は全体的に軟調で、引き続きスティープ。月末の買いが期待される一方、9月の日銀会合を見据え、早くも来週以降の入札が視野に入っている可能性もある」と言う。

29日の米10年物国債利回りは前営業日比7bp低下の1.56%程度と26日の上昇分を消し、30日のアジア市場では1.58%程度で推移している。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を受けて早期利上げ観測が高まったものの、市場は9月2日に発表される8月の米雇用統計を見極める姿勢に転じている。

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最終更新:8月30日(火)15時53分

Bloomberg