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英国で給料減少、企業は正社員採用に及び腰-EU離脱の影響じわり

Bloomberg 8月30日(火)9時50分配信

英国の就職に国民投票での欧州連合(EU)離脱決定の影響が出始めている。給料は圧迫され、企業は正社員の採用を避けて契約社員の求人を増やしている。

求人検索エンジン、アズナに30日掲載された指標によると、7月時点の平均給料は3万2688ポンド(約440万円)と、前年同月比で2.4%減少した。インフレを考慮すると実質給料は3%減少したことになる。

イングランド銀行(英中央銀行)は賃金が引き続き上昇すると予想しているものの、ポンド下落でインフレ率が上昇し、実質所得は目減りする見通しだ。アズナによれば、報酬の高い人材を雇用する金融などの業界は採用を延期し、「政治的・経済的決定が明確になるのを見守っている」ため、国民投票でのEU離脱決定の影響で給料が「広範囲にわたって低迷」している。

国民投票までは労働市場は比較的安定していたが、4-6月(第2四半期)末に若干軟化の兆しが見られた。同四半期の雇用者数は17万2000人増え、失業率は4.9%にとどまった。

アズナの共同創業者、ダグ・モンロ氏は「労働市場の回復力を忘れることはできない。失業率も2005年以来の低水準に低下しており、これはかなり楽観的な要素だ」と述べた。

リポートによれば、サイトに掲載された求人数は7月に前年同月比で2.4%増加したが、パートタイムの求人数は58%減少した。

原題:U.K. Salaries Weaken as Employers Start to Hesitate Post-Brexit(抜粋)

Thomas Seal

最終更新:8月30日(火)9時50分

Bloomberg