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シカゴ-東京の高速トレーディング網構築で高頻度会社が協議-関係者

Bloomberg 8月30日(火)10時2分配信

ライバル同士の複数の高頻度取引会社が、環太平洋地域の超高速トレーディングを可能にするシカゴと東京間の通信網の共同構築で協議中だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。

数カ月前に始まったこの協議は非公開だとして匿名で語った同関係者によると、このプロジェクト名は 「ゴー・ウェスト」。シカゴ地域から米西海岸のシアトル近郊まで一連のマイクロ波通信塔を建て、そこからアジアまでは海底ケーブルでつなぐという。協議に関わっているのはシタデルとバーチュ・ファイナンシャル、ジャンプ・トレーディングだが、最終的な参加者は決まっておらず協議も最終段階ではないと、関係者は説明した。3社はコメントを控えた。

このようなネットワーク構築での協力は、トレーディング時間の短縮をミリ秒単位で長年競い合ってきた大手取引会社の休戦を示唆しているかもしれない。この話題に詳しいエール大学のグレッグ・ローリン教授(天文学)の試算によると、米国株取引が行われるニュージャージー州データセンターとシカゴ間には高速取引を支える別々のマイクロ波ネットワークが6から10あるもよう。ライバル同士の取引会社が手を組めばインフラコストを削り、単にスピードを競うだけではなく取引戦略で勝負することができるようになるかもしれない。

大手電子取引会社はこれまで大陸間の注文を処理するのに光ファイバー網を主に利用してきたが、マイクロ波の方がスピードが速い。シカゴからシアトルまでラインが一直線だと仮定すると、光ファイバーでおよそ14ミリ秒かかるのがマイクロ波なら9.5ミリ秒前後で済む。自動取引を手掛ける多くの会社は裁定取引を扱うが、日経平均先物が米シカゴ先物市場(CME)と日本取引所グループの市場で取引されるなど、日米間にこうした裁定取引の機会がある。

原題:Traders Said to Discuss Data Superhighway From Chicago to Japan(抜粋)

Annie Massa, Brian Louis

最終更新:8月30日(火)10時2分

Bloomberg