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なぜ地位も富もあるホワイトカラーが金融犯罪に走るのか-米大准教授

Bloomberg 8月30日(火)11時12分配信

地位も富も既に手に入れた企業幹部がなぜ金融犯罪に手を染めるのか。

ハーバード大学経営大学院のユージーン・ソルテス准教授が新著「なぜ彼らはそれをするのか:ホワイトカラー犯罪者の心の内側(仮訳)、原題Why They Do It: Inside the Mind of the White-Collar Criminal」で興味深い説を幾つか示している。その一つは、企業の上級幹部の多くが道徳的な「グレーゾーン」で仕事をしているというものだ。

ソルテス氏は上級幹部が会計ルール違反や不法なインサイダー取引を行い一線を越えるのは、彼らが直感に頼ることに一因があるとの仮説を導き出した。その直感がお粗末であることは後に証明される。

同氏は有罪判決を受けた元企業幹部ら約50人に手紙を書いて聞き取り調査を行った。ねずみ講事件を起こしたバーナード・マドフ、不正な会計処理の発覚で破綻したエンロンの元最高財務責任者(CFO)アンディ・ファストウ、同じく不正会計のタイコ・インターナショナル元最高経営責任者(CEO)デニス・コズロウスキ各氏らが対象で、その多くから返事をもらった。

ソルテス氏の著書を読んで、著者の質問に対する一つの答えが明確に浮かび上がった。なぜ彼らはそうしたのか。彼らは処罰を受けずに逃げ切れると思ったのだ。

原題:Why They Did It: Madoff and Enron’s Fastow Explain the Biggest Frauds in U.S. History(抜粋)

Paul Barrett

最終更新:8月30日(火)11時12分

Bloomberg