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MRJの納期に変更なし、空調システム不調はセンサー誤作動-三菱重

Bloomberg 8月30日(火)12時57分配信

三菱重工業傘下の三菱航空機が開発している三菱リージョナルジェット(MRJ)が名古屋空港から離陸後に引き返した理由となった空調システムの不具合は、システム監視のセンサーの誤作動によるものと分かった。米国での試験飛行に向けて離陸後、2日続けて引き返していた。納期を厳守するため、根本原因を究明して早急に対処する。

三菱重のMRJ広報担当の澤村悠司氏が電話取材に明らかにしたところによると、27日の空調システム故障を検知したのは監視システムのセンサー誤作動が原因で、28日も同じ故障をシステムが検知したという。この空調システムと監視システムは米UTCエアロスペース・システムズ製。現在はメーカーと共同で対応しており、澤村氏は「部品を交換するのか、つくり直すのかなど具体策は決まっていない」と話した。「時間がかかりそうだ。数日内での米国へのフライト実施は無理だろう。フライト時期については現時点では未定」とも語った。

今回の不具合について、澤村氏は「飛行機能そのものには問題はなく、安全にも影響はない」とし、2018年中のANAホールディンスへの初号機の納入予定に「変更はない」とした。米国での試験飛行や開発計画に遅れが出る可能性はあるものの、「スケジュールを見直し、巻き返すことが可能だ」と述べた。ANA広報担当の吉岡航氏は「安全で完成度の高い機体の完成を期待している」とコメントした。

MRJは米国で型式証明取得のため、新千歳空港やロシアの空港などで給油しながら、最終目的地の米ワシントン州のグラント・カウンティ国際空港を目指していた。米国へは計4機を順次送り込む計画。三菱航空はカウンティ空港内にフライトテスト・センターを開設し、9月9日に現地で開所式を開催する予定だったが、三菱重のMRJ広報担当の黒沢英図氏は電話取材に、日程見直しを検討していると語った。

Kiyotaka Matsuda

最終更新:8月30日(火)12時57分

Bloomberg