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フェラーリを隠せ-脱税取り締まりの女性闘士、インドネシア閣僚に

Bloomberg 8月30日(火)14時28分配信

ジャカルタの至る所で、人々は間もなく所有するフェラーリを隠し始めるかもしれない。

インドネシア国内の汚職一掃に取り組んだ後、世界銀行専務理事に就任するため6年前にワシントンに事実上追いやられていたスリ・ムルヤニ・インドラワティ氏が、内閣改造を受けて再び財務相に就いた。

彼女が掲げた改革案の一つは、インドネシアが政治的混乱に陥っていた時期にシンガポールやその他の国・地域に流出した資金を国内に引き戻すこと。インドネシア政府はこの額を3000億ドル(約30兆6000億円)余りと試算しており、同国の税収減少の要因となっている。国内での脱税を減らすことや、税務署自体の改革着手も狙った。抵抗があまりに激しくなったため2010年にあきらめざるを得なかった計画だ。

インドラワティ氏(54)はジャカルタでのインタビューで、「インドネシアに恐怖を生み出すために帰国したわけではない」と発言。「インドネシアは実際に危機に陥っているわけではないが、わが国の予算計画のため間違いなく直ちに一定の行動を起こす必要がある」と述べた。

地政学リスク分析を手掛けるユーラシア・グループのインドネシア担当アナリスト、アフマド・スカルソノ氏(ロンドン在勤)は「インドラワティ氏は知的な厳密さと国際経験、改革へのコミットメントを併せ持っており、基本的に財務相に最適な人物だ」と指摘。「ジョコ大統領の救世主はインドラワティ氏だ。彼女には素晴らしい実績があり、投資家の尊敬も集めている」と述べた。

原題:Hide the Ferrari: Tax Cheats Face Indonesia Graft-Buster’s Zeal(抜粋)

Karlis Salna, Andrew Mayeda, Yudith Ho

最終更新:8月30日(火)14時28分

Bloomberg