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新潟県泉田知事:知事選への出馬撤回-報道内容めぐり地元紙と対立

Bloomberg 8月30日(火)17時53分配信

新潟県の泉田裕彦知事は30日、出馬を予定していた10月の知事選に立候補しない意向を表明した。10月の任期満了に伴い4期目の再選を目指していたが、日本海横断航路の船舶購入問題に関する地元紙の報道への対応で、県庁の「通常業務に支障が出ている」ためだと文書で説明した。

泉田氏は自身の後援会のウェブサイトを通じて発表した声明文で、同県が出資する第三セクターの子会社が購入したフェリーの契約をめぐり、地元紙の報道によって「県が組織的に虚偽答弁をしているのではないかなどの誤った印象が形成されている」と懸念を示した。現在の環境では自分の考えを県民に伝えることは難しいとし、出馬を取りやめる考えを表明した。今回の選挙戦では、県内に立地する東京電力ホールディングスの柏崎刈羽原子力発電所の再稼働が大きなテーマの一つとなる。泉田氏は福島第一原発事故の検証と総括が先決とする立場をとり続けていた。

SMBC日興証券の塩田英俊シニアアナリストは、泉田氏が出馬しないことで柏崎刈羽原発の再稼働に「期待感は高まる」との考えを示した。「次の新潟県知事はおそらく泉田氏ほどの厳しい注文を付けないのではないか」とし、東電の経営にとってはポジティブな動きと指摘した。

東電HD広報担当の山岸龍博氏は知事選については当社としては申し上げる立場にないとコメントした。

10月の知事選には同県長岡市の森民夫市長も立候補の意向をすでに表明している。森氏が会長を務める新潟県市長会は5月、県町村会とともに12年間にわたる泉田氏の県政運営を批判する検証結果をまとめていた。

Stephen Stapczynski, Emi Urabe

最終更新:8月30日(火)17時53分

Bloomberg