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【シンガポール】SGXの助言委員会、議決権種類株式を容認

NNA 8月31日(水)8時30分配信

 シンガポール取引所(SGX)の上場規則に関する助言を行う「上場アドバイザリー委員会(LAC)」は、議決権に差がある2種類の株式(デュアル・クラス・シェア=議決権種類株式)の発行を容認する方針を打ち出した。30日付ビジネス・タイムズなどが伝えた。
 デュアル・クラス・シェアは、クラスAとクラスBという2種類の株式を発行するもの。両者の金銭的な価値は同じだが、それぞれ議決権に差をつける。企業が市場から資金を調達するため上場しながらも、創業者や経営者が一定の支配権を維持できるようにするのが狙いで、米グーグル、フェイスブック、中国のアリババ・グループ・ホールディング(阿里巴巴集団)などが採用している。
 SGXは多国籍企業のシンガポール上場を促進するため、デュアル・クラス・シェアの導入を提唱している。LACはこのほど公表した年次報告書で、対象企業に採用の必要性があることを条件に、導入を認める意向を表明。さらに◇クラスAとBの議決権格差を最大1対10とする◇既に上場している企業の採用は禁止する◇議決権の多い株が売却、譲渡された場合は、自動的に議決権が一つの普通株に転換する◇議決権の多い株を保有する創業者、経営者が執行権を失った場合、議決権が一つの普通株に転換する◇社外取締役の選任投票に際しては、議決権の多い株の議決権を一つに制限する――といった条件を付けた。
 SGXはLACの提言を検討し、関係各方面の意見を聞いた上で、デュアル・クラス・シェア導入に向けた規則改正を進める方針だ。

最終更新:8月31日(水)8時30分

NNA