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一茶生産、静岡県内は4%減 「おおい茶」17%増

@S[アットエス] by 静岡新聞 8月31日(水)7時53分配信

 農林水産省が30日発表した2016年の一番茶の生産統計(概数値)によると、主産6府県(静岡、鹿児島、三重、京都、奈良、埼玉)の荒茶生産量は15年比3・8%減の2万5500トンだった。静岡県は4・0%減の1万2100トンと減少したものの、生産シェアは47・4%(0・1ポイント減)とほぼ前年並みを維持した。

 静岡県は一番茶摘採前の気象災害はほとんどなかったが、近年の茶価低迷によりミル芽摘採の高品質生産を進めたことや、荒茶加工時の歩留まりが悪かったことなどから減産になった。摘採面積も15年比400ヘクタール(2・5%)減の1万5900ヘクタールと、近年で最低になった。生葉収穫量は1・9%減の5万9300トンだった。

 茶種別では抹茶原料のてん茶や、玉露、かぶせ茶など茶樹を一定期間被覆して栽培する「おおい茶」が静岡県などで15年に引き続き伸びた。煎茶の価格下落を受け、各産地が高付加価値の茶生産を増やしているため。本県は17・2%増の374トン、鹿児島は19・1%増の199トン、京都は11・8%増の945トンだった。一方、おおい茶生産が多い三重は15・3%減の1450トンと減少した。農水省担当者によると、5月の伊勢志摩サミット開催を見越して浅刈りの高品質生産を徹底したという。

 鹿児島県の荒茶生産量は1・8%減の7440トンと減少率は小さいが、14年比では11・8%減と減産傾向が続いた。摘採面積は15年比1・7%減の7890ヘクタール。生葉収穫量は1・0%増の3万9100トンで、歩留まりの悪さが目立った。

 調査は無作為に抽出した6府県の549工場を対象に、各地の一番茶収穫期に郵送またはオンライン調査システムを利用して実施し、80・1%にあたる440工場から回答を得た。

静岡新聞社

最終更新:8月31日(水)8時44分

@S[アットエス] by 静岡新聞