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欧州市場サマリー(30日)

ロイター 8月31日(水)4時47分配信

[ 30日 ロイター] - <為替> 9月2日に8月米雇用統計の発表を控え、ドルが通貨バスケットに対して、一時2週間ぶりの高値をつけた。対円では102.59円と、8月8日以来の高値水準を記録した。最近の円高を警戒する当局者発言を受け、円の上値が重くなっているという側面もある。

<ロンドン株式市場> 反落した。鉱業と住宅建設株が売られ全体水準を押し下げた。

金・銀生産のフレスニロは5.6%安。金価格の上昇に伴い、今年に入って約140%値上がりしているが、30日は銅や金の価格下落とともに株価も落ち込んだ。

米連邦準備理事会(FRB)当局者による米利上げに関する発言がタカ派的と受け止められてドルが上昇し、ドル建て資産の金は割高感が出て売られた。金には利子がつかないので、利上げが意識されると投資対象として見劣りすることも売り材料となった。

バークレー・グループやパーシモンなどの住宅建設株も落ち込んだ。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が発表した7月の住宅ローン承認件数は6万0912件と、前月の6万4152件から減少し、昨年1月以来の低水準となった。今年に入ってからの鈍化傾向が継続している。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定が住宅建設部門の打撃となっていることを示す内容だった。

<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。米国の年内利上げ観測が高まる中、金融株が買われ全体水準を押し上げた。

STOXX欧州600種指数は0.45%上昇。一時は8月中旬以来、約2週間ぶりの高値をつける場面もあった。

STOXX欧州600種銀行株指数は1.84%上昇し、部門別で最も大きく伸びた。銀行は金利が上昇すると利ざやが改善する。欧州の金利はしばらく過去最低水準にとどまりそうだが、欧州の一部の銀行は米国でも事業を展開しており、米国の利上げは追い風となる可能性がある。投資家は利上げの時期を見極める材料として9月2日に発表される8月の雇用統計に注目している。

個別銘柄ではスイスの金融大手クレディ・スイスとフランスの投資銀行ナティクシス、オランダの銀行大手ABNアムロ、ドイツ銀行が2.7%から3.8%上昇した。

<ユーロ圏債券> 国債利回りが総じて小幅低下した。米金利の道筋を見極めようと、市場の関心は9月2日に発表される8月の米雇用統計に移っている。

8月のドイツ消費者物価指数が欧州連合(EU)基準で前年比0.3%上昇と、予想外に伸びが鈍化したことも、独連邦債の利回り押し下げ要因となった。

フィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長はこの日、米労働市場は極めて最大雇用に近いとの認識を表明。市場では9月利上げもあり得るとの観測が強まった。

トレードウェブによると、独10年債利回りは1ベーシスポイント(bp)低下のマイナス0.09%。フィッシャー副議長の発言前にはマイナス0.07%まで上昇していた。

イタリア10年債利回りも1bp低下の1.1%。

同日実施した総額76億6500万ユーロ(85億6000万ドル)の国債入札は堅調な需要を集め、5・10年債の利回りが過去最低となった。憲法改正をめぐる秋の国民投票の行方が懸念される中、入札が堅調な内容になったことは、イタリアに対する投資家の信頼感を示唆している。

最終更新:8月31日(水)4時47分

ロイター