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銀行の住宅ローン、9月から金利引き上げ 「固定型」で5か月ぶり

J-CASTニュース 8月31日(水)17時6分配信

 三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行、三井住友信託銀行が2016年9月以降に契約する住宅ローン金利を一部引き上げる。三井住友銀行やりそな銀行も引き上げを発表した。

 銀行の住宅ローン金利は、日本銀行のマイナス金利政策の影響で、8月まで2か月連続で過去最低の水準で推移していた。金利引き上げは4月以来、5か月ぶりとなる。

■「足元で市場金利がやや上昇しているため」

 銀行が2016年9月1日から金利を引き上げる住宅ローンは、「固定金利型」だ。三菱東京UFJ銀行は、店頭表示金利の固定特約タイプのうち、融資期間10年の住宅ローンの金利を0.10%引き上げ、年3.10%とした。店頭表示金利より低い、最優遇金利は10年固定特約タイプで、現行の年0.5%から年0.60%となる。

 一方、三井住友信託銀行は期間10~35年が0.10%の引き上げ、期間2~5年は0.05%引き上げる。9月からは、10年固定で年2.75%(店頭表示金利)。最優遇金利で年0.45%の水準になる。

 8月31日に引き上げを発表した三井住友銀行は、期間「10年超15年以内」を0.10%引き上げたほか、「15年超20年以内」を0.10%、「20年超35年以内」を0.12%引き上げた。10年固定特約タイプの最優遇金利は年0.70%から年0.80%になる。

 みずほ銀行は0.05%引き上げ、10年固定の最優遇金利で年0.70%。りそな銀行は0.1%引き上げ、10年固定の最優遇金利で年0.75%となる。

 三菱東京UFJ銀行によると、今回の引き上げは「足元で市場金利がやや上昇しているためです」と説明。市場金利の動向に加えて、他行との競争環境などを考慮して「総合的に判断しました」という。

 日銀のマイナス金利政策の影響で、銀行の住宅ローン金利は過去最低の水準で推移している。引き上げは5か月ぶりだが、最近は長期金利が上昇傾向にあった。

 固定金利型住宅ローンの金利は、長期金利の動きに連動して決まる。長期金利の指標となる満期10年の新発国債の流通利回りは、7月に一時、マイナス0.300%と過去最低をつけたが、その後はマイナス幅が縮み、8月29日には一時マイナス0.055%になった。こうした動きを反映した。

 また、住宅ローン金利の引き下げ競争が激化していることもある。銀行にとって、企業向け融資(貸し出し)が思うように伸びないなかで、住宅ローンは融資を伸ばす重要なツール。多少利ザヤを薄くしてでも、分量を稼ぎたいという思惑がある。

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最終更新:8月31日(水)21時33分

J-CASTニュース