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由伸監督のサポート役 V逸確実の巨人に「原GM」待望論

日刊ゲンダイDIGITAL 8月31日(水)9時26分配信

 優勝が絶望的になった巨人の周辺で、原辰徳前監督(58)の“復帰”が取り沙汰されている。

「もちろん、監督としてではなく、GMとしての復帰です。豊富な経験と人脈を生かして、就任2年目を迎える由伸監督をバックアップしてもらおうという意見が読売や球団関係者、OBの間で出始めているのです」と、声を潜める巨人関係者によれば、キッカケは7月7日の「渡辺発言」だという。

 その日の試合前、高橋由伸監督(41)からシーズン前半戦の中間報告を受けた渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆(90)は、そのまま東京ドームに足を運んで試合を観戦。阪神に0―6で完敗し、首位広島との差が10ゲームに開く不甲斐ない戦いを見届けると、取り囲む報道陣にこう言ったのだ。

「これは由伸の責任じゃねえな。フロントだよ。こんな補強せず、今の陣容で勝てと言ったって、無理だよ」

 高橋監督を、「あれほどいい野球選手は見たことない。慶応だから。野球選手としては最高の頭脳の持ち主。最高の人材だね」と持ち上げたあとに、フロントの責任を問うたのだ。

 巨人では、昨年10月から所属選手の野球賭博関与が相次いで発覚。その最中に原監督の退任、高橋新監督の就任が慌ただしく決まり、不祥事の責任を取る形で球団首脳が辞任するなど、フロントは一時的に機能まひに陥った。球団関係者からすれば、“補強どころではなかった”というのが本音だろうが、そういう言い訳が通用しないのが巨人という組織である。

 賭博騒動の影響もあってFAやトレード、ドラフトでの大物獲得が不調に終わり、それを補おうと5人の新外国人を含む計14人の助っ人を雇ったものの、結果にはつながらなかった。

■過去に破廉恥醜聞と賭博問題

「そこで、原GM待望論です。計12年の監督生活で6度のリーグ優勝、3度の日本一という実績は言うに及ばず在任中は実質的な全権監督としてドラフトやトレード、FA補強にも関与した。個人的な人脈を駆使して獲得した選手も多く本人も『監督もやり甲斐がある仕事だけど、チームづくりにも魅力を感じる』と言っていたものです。由伸監督とはプライベートでも付き合いがある師弟関係で、監督就任の後押しをし、相談役も買って出ている。経験の浅い1年生監督をサポートするには、うってつけの人材というわけです」(前出の巨人関係者)

 監督退任後、「フラットな状態でやりたい」と巨人や球界から距離を置いていた原前監督が、8月に入って2度も東京ドームに姿を見せている。テレビとラジオ中継の解説の仕事があったとはいえ、それもGM就任論に拍車をかけている。

 しかし、巨人内では「原GM? 問題があり過ぎるだろ」という声も少なくない。実際、2年連続のV逸が確実になった巨人の弱体化を招いた原因は、原前監督にありという意見がある。豊富な戦力を擁して優勝を重ねる一方、遅々として育成が進まず、世代交代に失敗。そのツケを今、高橋監督が払わされているという側面があるのは事実だろう。

「GMに適任と言ったって、在任中は育成より補強に主眼を置いた監督だった。例えばFA補強。第2次政権の9年間で7人のFA選手を取った長嶋監督に対し、原監督が12年間で獲得したFA選手は実に12人。なんでも欲しがる、と揶揄された長嶋監督以上に、安易な補強を望み、頼った。清武の乱で解任された清武元球団代表とはそれが原因で衝突し、その後も独断でFA補強に乗り出しては、フロントを慌てさせるということがあった。将来を見据えたチームづくりという本来のGMの役割を果たせるのか疑問だね」(OB)

 さらに言えば、12年に発覚した原前監督の「1億円不倫スキャンダル」の件で、巨人が文芸春秋を訴えていた裁判が、最高裁で敗訴が確定。その清算が済んでいない上、巨人を屋台骨から揺るがした野球賭博問題も、すべて原前監督の在任中に起こったものである。監督の座と一緒にその責任も放り出した人間に、チーム再建を託すのは確かに問題が多い。

最終更新:8月31日(水)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL

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