ここから本文です

『ストリートファイターV』の海外プロゲーマーINFILTRATION選手とSnake Eyez選手に直撃取材を敢行【RAGE】

ファミ通.com 8/31(水) 12:32配信

文・取材:編集部 豊泉三兄弟(次男)

●サプライズ来日したふたりに直撃
 数々の名勝負を生んだeスポーツイベント“RAGE Vol.2 GRAND FINALS”。こちらの記事でお伝えした通り、『ストリートファイターV』部門でサプライズ登場して会場を大いに盛り上げた海外プロゲーマー、INFILTRATION選手とSnake Eyez選手にインタビューを敢行。RAGEに参加した感想から日本人選手についてまでをうかがったぞ。

――まずは、RAGEをご覧になった感想をお聞かせください。

Snake Eyez選手(以下、スネーク) EVOは本当に真剣勝負という感じですが、今回はエキシビションマッチでの参戦でしたので、ストレスなく戦えました。全体としても、みんな楽しんでやっている印象を受けました。

INFILTRATION選手(以下、インフィル) RAGEにはすごく感動しました。スタートして1年も経っていない赤ちゃんみたいな大会なのに、すでに何度も開催されたかのような非常に高いクオリティーでビックリしました。ただ、改善点をあげるとするならば、テレビ番組的な進行は見る側にとってはエンターテイメント的なおもしろさが増すものの、選手にとっては不憫な部分もありそうです(対戦と対戦の間にカメラが実況席にもどるなど流れの悪さは選手としても疲れるんじゃないかと感じました)。

――確かにおっしゃる通りで、RAGEの今後の課題かもしれませんね。ちょうど話題にも上がったyukadon選手の印象をお聞かせいただけますか?

スネーク まず、私の予想としては、ときど選手かふ~ど選手が勝つと思っていたので、すごくビックリしています。今回yukadon選手が優勝したことによって、大会を勝ち抜く力が十分あるということを証明できたのではないでしょうか。ひとつだけyukadon選手に対して申し訳ないと思うのは、彼が優勝したにも関わらず、試合後のエキシビションマッチの対戦相手としてときど選手を指名してしまったことです。次回の機会があれば、ぜひyukadon選手と戦いたいと思います。

――そのとき、yukadon選手に勝つ自信はありますか?

スネーク もちろんです(笑)。

インフィル まず、スポンサーがついていない選手の中で、yukadon選手はいちばん強いと確信しています(大会後、YOUDEALからスポンサードを受けることが発表された)。正直に言うと、yukadon選手が『ストリートファイターV』以前にどんなゲームをプレイしていたのかまったく知りません。ですから、突然こういった大舞台で活躍して驚いています。もちろん、彼はEVO2016で3位、今回のRAGEでは優勝と、スポンサーがついているかどうかに関係なく強い選手だと思います。また、彼と同じナッシュ使いとして見ると、yukadon選手のプレイスタイルは、すごく日本人らしいと思っています。自分は、いきなりダッシュで間合いを詰めたりして強く攻めるタイプなんですが、彼は安定感を持って戦ったり、その中でも少しずつ相手を苦しめていくスタイルがおもしろいと感じています。

――ではつぎにSnake Eyezさんにお伺いします。エキシビションマッチでときど選手を指名した理由を教えてください。

スネーク ときど選手とは、彼がアメリカに来る際によくいっしょに練習をします。そのたびに彼は必ず上達しているので、毎回エキサイティングです。ですが、最近試合をしていなかったので、どれだけ成長してるのかが気になって指名しました。私もリュウを使っているので、世界一のリュウと対戦できてとても楽しかったです。

――Snake Eyezさんがメインで使っているザンギエフは、日本では弱い部類のキャラクターとして位置づけられており、使い手も多くはありません。そのあたりはどう思われていますか?

スネーク 私もザンギエフは弱いと思います。しかし、なぜ使い続けているかというと、昔からずっと使っていて愛着のあるキャラクターだからです。それと、ザンギエフ以外にもいろいろなキャラクターを試していますが、ザンギエフを使っているときがいちばん情熱的になれるし、もっともエキサイティングな試合ができるのが、ザンギエフなんです。

――EVO2016のアフターパーティーでリュウを使ってときど選手を倒しているところを見かけたのですが、今後はリュウがメインキャラクターになることも?

スネーク アフターパーティーでリュウを使ったのは、あくまでテストです(笑)。どれだけ自分のリュウが通用するのかを把握したかったんです。もちろん、リュウはお気に入りのキャラクターのひとりなので使っていこうとは思っています。ですが、あくまでメインはザンギエフです。

――ではつぎに、INFILTRATION選手に質問です。エキシビションマッチで対戦したふ~ど選手の印象を教えてください。

インフィル スキルがすごくたくさんあって腕のいい選手だと思っています。『ストV』だけではなく、いろんなゲームで好成績を残しているので、裏ではたいへんな努力があると思っています。

――『ストV』が発売されてからINFILTRATION選手が圧倒的な強さを見せつけています。そんな中、最近では日本人を始めとしたプレイヤーたちが差を詰めてきているように見えます。そういった状況についてはいかがでしょうか?

インフィル まずは自分のことを評価して下さってありがとうございます。正直、自分からすると、『ストV』は日本人選手がいちばんで、“日本のゲーム”という印象が強いです。その理由は、日本には『ストV』をプレイするプロ選手がたくさんいますが、韓国には自分とプーンコ選手のふたりしかいませんから。また、おっしゃる通り日本選手を始めとしたまわりのプレイヤーがドンドン強くなってきています。こういったいまの状況は、すごくいいことだと考えています。このまま世界中のプレイヤーのレベルが上がって、世界的に盛り上がってくれればと思います。

――追われるプレッシャーは感じますか?

インフィル とくにプレッシャーは感じていません。

――INFILTRATION選手とyukadon選手を比べてみたとき、ナッシュの攻略レベルはそこまで差がないように見えます。ですが、大会で勝つのはいつもINFILTRATION選手。そこにはどういった差があるのでしょうか? INFILTRATION選手だけが気づいている攻略法があるのでしょうか?

インフィル 最近こういったことはよく聞かれています。言えることとしては、まず、自分は特定のキャラクターのスペシャリストになりたいわけではなく、ゲームがうまくなりたいということをいつも考えてプレイしています。なぜこういう哲学を持っているのかと言うと、『ストIV』で豪鬼を使っていたときはときど選手と、いまはナッシュ使いということでyukadon選手と比較されることが多いのですが、自分は「あのキャラクターはあいつがナンバーワンだ」というようにキャラクターの1位になりたいのではなく、ゲームをプレイする人たちの中で1位になりたいんです。もうひとつ、たとえばですけど、yukadon選手はナッシュのいろんな技術を知っていますが、自分としては技術を知っていることは重要ではありません。その技術をいかに当てるかということを考えているので、たくさんの技術を知るというよりは、少ない技術でもそれをどういったタイミングで使うべきなのかを攻略として重視しています。

――なるほど。知識は重要だけど、勝つためには試合の中でどうやって技を当てるか……ゲームメイクする力が重要なんですね。

インフィル はい。自分はそう考えています。

――今回エキシビションマッチに登場したSnake Eyez選手とINFILTRATION選手、もしもふたりが戦ったらどちらが勝ちますか?

スネーク 自分と言いたいけど……どうなるかはわからないですね。

――そのときに使うのはザンギエフですか? それともリュウですか?

スネーク まずはどちらかで対戦してみて、もしダメだったらもう片方を出します。ただ、私たちのことなので本当にそうするかはわかりません(笑)。

インフィル 自分も別キャラクターを使うことがあるので、そういった対処をしていくと思います。ただ、勝ちますとか勝てますとは言えなく、五分五分だと思ってます。Snake Eyez選手とは『ストIV』時代から何回も対戦してきましたが、そのときは自分がたまたまザンギエフに対して有利なキャラクターを使っていたり、彼がザンギエフ以外のキャラクターを使っていたときもあったりと、自分が勝てたのは運がよかったからです。じつは『ストV』に戦いの場を移してからは1回もトーナメントで当たったことがないんです。大会はいろいろな要素で勝ち負けが決まるので、明確に勝ちますとは言えませんが、対戦は楽しみにしています。

――では最後に、公式世界大会“カプコンカップ”への意気込みをお聞かせください。

スネーク まだカプコンカップファイナルに参加することは決まっていないけど、もちろんそこに出たいと思っています。まずはプロツアーに参加してポイントを稼いで、最終的には必ず出場権を得たいです。現状で参加が決まっている選手の方々に勝つ自信はありますので、優勝目指してがんばります。

インフィル カプコンカップは毎年ルールの変更があるのですが、今年はとくにその印象が強いです。変わったルールに誰がいちばん早く慣れるかがキモだと思っているので、自分もプロツアーには積極的に参加して身体を慣らしたいです。また、アジア決勝に出場を決めている選手が全員日本人(※取材時)なので、韓国人がひとりでも入ってみんなで大会を盛り上げてほしいですね。最後に、『ストV』では、レジェンドプレイヤーのウメハラ選手らはもちろん、yukadon選手みたいにいきなり出てくる素晴らしいプレイヤーと会えることも楽しみにしています。そのために、これからもドンドン大会に参加して自分もアピールしたいと思います。

最終更新:8/31(水) 12:32

ファミ通.com