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県警、テント通り抜け 60人、隊列組み 市民反発「挑発だ」

琉球新報 8月31日(水)11時11分配信

 【ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設で、機動隊員約60人が30日午後、通称「N1裏」のテント奥の山林から現れ、建設に反対する市民らが設置しているテントの中を通り抜けて農道に出た。ビデオを撮影する機動隊員もいた。市民らは「テント撤去に向けた偵察だ」などと反発した。県警は本紙の取材に対して「(通り抜けは)ゲートから出るためだ。公務執行妨害などの事案に備えて撮影した」と回答した。

 30日午後2時20分ごろ、沖縄防衛局が設置した有刺鉄線付きフェンス横の山林から県警の機動隊員が約60人現れ「一斉に、2列だ」「横に広がって、ゆっくり前に」などと声を掛け合って隊列を組み、市民らが設置していたテントに向かって進んだ。「挑発だ」「ゲートに帰れ」と反発する市民らに対し、リーダー格の機動隊員は「通るだけ」との説明を繰り返し、テント内を通過した。

 通り抜けた後、機動隊は沖縄平和運動センターの山城博治議長に対し、「フェンスをたたく行為があるとの連絡が沖縄防衛局からあり、警戒のために来た。ゲートから出るために通った」と説明した。山城議長は「私たちはフェンスをたたいていない」としている。

 機動隊が現れた時間帯に、市民らがフェンスに立て掛けていた脚立とそばに置いていたいすがフェンス内に持ち去られたが、同日中に市民らに返された。

 一方、沖縄防衛局は30日午前10時から午前10時半ごろにかけ、N1地区ゲートにダンプカー10台で砂利を搬入した。さらに大型トラックでコンテナ2個を運んだ。コンテナの中身は不明。警察は東村高江の県道70号の3カ所で午前8時半ごろから約2時間にわたり車両の通行を止めた。

琉球新報社

最終更新:8月31日(水)11時21分

琉球新報