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空手に魅せられ50年 ニューヨーク州在住マンキューソさん 米で道場、毎年来県

琉球新報 8月31日(水)12時0分配信

 米東部ニューヨーク州在住の沖縄剛柔流空手9段のマイケル・マンキューソさん(72)が、1960年代から約50年間、亡き師匠・宮里栄一さん=(享年77)=から学んだ本場の空手とその精神を追求するため毎年来沖している。1967年に米国初となる沖縄剛柔流空手の道場をニューヨーク州で開き、空手の普及に努めてきたマンキューソさんは「沖縄空手に出合い、人生が変わった。謙虚でいることや感謝することなど、空手は人生に必要なもの全てを教えてくれた」と“第二の故郷”沖縄への思いを語った。

 米空軍の整備兵として沖縄返還前の那覇エアベース(現・航空自衛隊那覇基地)に66年、21歳の時に配属された。知人に勧められて那覇市安里の沖縄剛柔流空手道順道館を訪れた。「みんな背も低いので軽く見ていたが、スピードが全く違った」。全てが理にかなった空手の動きを目の当たりにしたマンキューソさんは、道場主で、沖縄剛柔流の開祖・宮城長順の直弟子だった宮里栄一さんに弟子入りした。

 宮里さんや兄弟子は、マンキューソさんを家族のようにかわいがり、日本語やウチナーグチも教えたという。マンキューソさんは毎日道場に通い、めきめきと上達。帰国後、道場を開設し、一般市民や警察官にも指導した。

 「弟子が米国に行ったときはよろしく頼む」と宮里さんに言われた通り、訪米した空手関係者を自宅に宿泊させてきたほか、自らも新婚旅行や修行で毎年沖縄を訪れるなど交流を続けてきた。

 現在は沖縄剛柔流空手道総本部順道館の北米地域理事として後進の指導に当たる。99年に他界した宮里栄一さんから(1)心と体を鍛えよ(2)沖縄の人々の心を理解せよ-と教示を受けたというマンキューソさん。「いつまで沖縄に通えるか分からないが、沖縄空手を通して学んだことをしっかりと伝えていきたい」と言葉に力を込めた。(松堂秀樹)

琉球新報社

最終更新:8月31日(水)12時0分

琉球新報