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ウェルネス・ヘルスケア領域に特化した人工知能研究所設立へ

エコノミックニュース 8月31日(水)8時18分配信

 FiNCは2016年8月18日、ウェルネス・ヘルスケア領域に特化した人工知能研究所「FiNC Wellness AI Lab(FiNC Wellness 人工知能研究所)」の設置を発表した。同研究所は人工知能研究の第一人で東京大学 准教授の松尾豊氏と共同で立ち上げたもので、グローバルで医療分野に精通した医師で医療法人社団鉄祐会 理事長の武藤真祐氏をアドバイザーに迎え、最先端の検査技術やITテクノロジーを駆使して、世界中の人々にパーソナライズされた知識・理解・認識・経験・情報と最適なソリューションを提供を目指す。

 ウェルネス、ヘルスケア分野では、スマホやウェアラブルデバイスにより、ライフログや健診データ等のヘルスケアデータが蓄積可能となった。FiNCではスポーツクラブ「JOYFIT」との提携やソフトバンクとの連携により様々なヘルスケアデータの蓄積を行ってきた。同社に限らず膨大な健康データを蓄積している企業では、複合的なデータの有効活用に課題を抱えており、機械学習をはじめとする人工知能技術の研究開発が求められてきた。

 「FiNC Wellness AI Lab」では人工知能の新たな知見と技術の創出と、FiNCの蓄積してきたヘルスケアデータの統合・解析を加速させ、ウェルネス、ヘルスケア領域でのさらなる利活用を図る方針。また、基礎技術の開拓を進め、食品・保険・医療など幅広い分野で活用するための活動基盤の構築、及び協業体制の強化にも注力するとのこと。

 人工知能の分野では先行してプラットフォームを提供することで、世界の企業で組み込まれて活用される可能性があり、IT大手がこぞって研究開発にリソースを注ぎ込んでいる。ウェルネス、ヘルスケア分野でのデータ統合・分析では世界的には米IBM社のコグニティブ・コンピューティング・システム「IBM Watson」がプラットフォームとして多く活用されており、FiNCでもソフトバンクとの「パーソナルカラダサポート」にてWatsonを活用してサービス提供している。予算やサーバの台数など物理的なリソースでは、到底世界的な企業と勝負できないが、国内固有の環境(日本語、日本人の体質、法律や制度など)に合わせてローカライズした開発では国産のプラットフォームに分がある点も多い。また同研究所は世界一のウェルネスカンパニーを目指しており、日本の叡智を集結させてこれを実現させることが期待される。(編集担当:久保田雄城)

Economic News

最終更新:8月31日(水)8時18分

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