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NHK放送センター、建て替えへ 東京五輪後に着工、建設費1,700億円 /東京

みんなの経済新聞ネットワーク 8月31日(水)11時29分配信

 NHKは8月30日、渋谷・神南の放送センター(渋谷区神南1)の建て替えに関する基本概要を発表した。(シブヤ経済新聞)

現在のNHK放送センター

 同センターは第1期工事完成から50年がたち、老朽化・狭あい化が進んでいることから建て替えを計画。移転を含め建設用地の選定も行っていたが、昨年、地盤が強固で都内主要箇所への便利なアクセス、新たな用地取得費が発生しないことなどから現在の場所での建て替えを決めた。

 敷地面積は8万2645平方メートル。現在の施設構成は、1964(昭和39)年の東京五輪で国際放送センターとして使われた建物を整備した東棟(地上8階)、1968(昭和43)年に完工した井の頭通りに面した西棟(地下1階~地上8階)、1972(昭和47)年に完工した最も高い建物(アンテナタワーを含め128メートル)の本館(地下1階~地上23階)、同年完工したNHKホール(地下2階~地上5階)、1988(昭和63)年完工の北棟(地下2階~地上3階)、2004年にオープンした「みんなの広場ふれあいホール」。延べ床面積は約23万平方メートル。

 建て替えのコンセプトは4つ。インターネットやスーパーハイビジョン(SHV)など新しいサービスも提供する「世界を代表する公共メディアの拠点」、「防災・減災報道の拠点」、「質の高い」コンテンツを作る「創造性を生み出す拠点」、現在再開発工事が進んでいる駅周辺をはじめとする「街づくりとの調和」。

 新設する建物は以下の3棟。「情報棟」=地下1階~地上9階の10階建てで面積は約7万平方メートル。「制作事務棟」=地下1階~地上18階の19フロアで面積は約16万平方メートル。「公開棟」=地上4階建てで面積は約2万平方メートル。各棟の間には渡り廊下などを造り行き来できるようにするという。情報棟と制作事務棟は免震構造、公開棟は震度7クラスの地震に耐えられる耐震構造にする。現在の建物を継続使用する「NHKホール」の面積は2万1000平方メートル。建て替え後想定延べ床面積は約27万平方メートル。敷地東側と西側の高低差を解消するため地上4階レベルの人工地盤を設ける

 「情報棟」は現在2館に分かれているニュースセンターやラジオセンター、インターネットニューススタジオ、情報系映像スタジオ、国際放送スタジオを集中配置し、大規模災害時などに情報共有を密にできるようにする。併せて、受変電室や配電室など放送センター全体の電源インフラを配置する。

 「制作事務棟」は4K、8K、SHV、ネット展開などの新サービスに対応する空間を目指し、「情報棟」近くには映像スタジオも設置。低中層階に制作機能、中高層階にフリーアドレスを導入する執務スペースなどの一般室を配置。低層階はメインエントランスとなるほか、映像スタジオや食堂、共同会議室なども備える。

 「公開棟」にはアトリウムやハートプラザ、スタジオパーク、公開スタジオ、レストラン、ショップなどを併設。ふれあいホールの後継となる映像スタジオを作り公開番組の収録などに活用する。屋上は緑化し広場を整備する。

 今後のスケジュールは以下の通り。2017年末に情報棟の設計・施工事業者を決定し、東京五輪・パラリンピック終了後の2020年秋にふれあいホールなどを解体し同棟着工、2025年運用開始。2026年~2027年に東棟の一部を解体し2028年に番組コンテンツを制作する制作事務所I期棟建設に着工し2030年に運用開始。2031年~2032年に東棟の一部と西・北・本館を解体。2033年に制作事務所II期棟と公開棟に着工し2035年に運用開始。翌2036年に地上4階レベルの人工地盤や駐車場を完成させて完工となる予定。

 NHKは課題として建て替えを行いながら日常的な放送を続けるための対策を挙げているほか、工期中のスタジオやオフィスの代替は地方局の活用や外部での借用などを検討。スタジオパークは2026年に休館するため、代替措置を取るか否かも検討するという。

 想定建設費は、I期(情報棟)600億円、II期以降(制作事務棟・公開棟)1,100億円で合わせて1,700憶円(放送設備費は除く)。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:8月31日(水)12時5分

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